今日は久しぶりに全員揃っての練習となりました。回数を重ねれば重ねるほど子供達もいろいろなことに慣れてくるもので、練習用具の準備、準備体操と何か特別なことをする雰囲気もなく、自発的に動く子供達が増えてきて、練習への入り方がとてもスムーズに思えるようになりました。厳しく指示して手順良く進める練習の仕方もありますが、自由に任せていても子供達は勝手に動けるようになるもの、NEXUSが目指す子供達の姿になりつつあることがとても嬉しく思えます。
準備体操と基礎トレーニングを経て、3年生以上と2年生以下に分かれて練習をします。最近は軟球を使う子供達はいくつかの班に分かれて、バッティングや守備を効率的に練習するメニューを継続しています。今日も効率よくコーチの元でトレーニングを積んでくれました。子供達はそれぞれに自分なりの課題を持って臨んでいることがよくわかります。練習後のコメントで「今日は外野までボールを飛ばせたよ」とか「今日はフライをたくさん取れたよ」とか、嬉しそうな声がたくさん聞こえました。練習への導入と同じで皆が一律で同じことができるようになる必要なんてないんですよね。それぞれが自分の目線で自分のレベルアップを計ること、それがとても大事だと思います。その積み重ねが自分を高め、チームを強くする、そんなチームとしての成長過程を描いてくれることを楽しみにしています。
一方の2年生以下の子供達。こちらは「遊び」から「野球」への移行期となる子供達です。楽しみながらも野球の基本要素をしっかり身に着けてほしい時期になります。NEXUSは、全員が投手をやり、全員が4番バッターになれることを目指しています。そのために「大きいフォームでしっかり投げる」「大きいスイングでしっかり振る」という基本コンセプトを意識せずにできるようになってもらえるメニューを用意して練習しています。今日はコーチが、足をしっかり踏み込んで、腕を左右に大きく広げて投げようと説明しながら、お手本を見せようと足を前に踏み出すと、どこからか「チーン」という声が・・・一人の子供がみんなを笑わせようと発した声に子供達から笑い声が聞こえてきます。コーチは「じゃあ、みんな、「チーン」って言いながら投げてみよう。投げるときはみんな「チーン」を作って投げるんだよ」って説明すると、キャッチボールで子供達が「チーン」と言いながら腕を思いっきり広げて投げ合ってくれました。どんな言葉でも良いんです。子供達が投げるときにその言葉から投げる姿勢を思い描いてくれさえすれば・・・そうやって1つの要素が身についてくれると嬉しいですね。練習の終わりにも子供達に今日学んだことは?って聞くとみんなが「チーン」だよって答えてくれました。来週まで覚えていられるかな?楽しみにしています。
私たち指導者は結成当初から、1,2年生のうちから野球漬けになる必要はないと思って子供達を受け入れてきましたが、野球を始めて半年から1年になる子供達はすっかり野球にはまってしまっているようです。バッティング練習では、より飛ぶためのアドバイスを熱心に聞きますし、試合をやればアウトカウントやランナーに合わせて適切な守備位置を取ったりします。策に溺れすぎる子供達にしたくはありませんが、野球というゲームを楽しみ、そして勝利を目指そうという子供達の将来は楽しみでなりません。この気持ち、輝く目持ち続けてほしいし、持ち続けさせたい、そう思う練習でした。
NEXUSは結成4年目に入り、子供達の数、練習や試合機会も十分に得られるようになってきました。これは子供達、そしてその親御さん、さらに地域の皆様のご理解があってこその作り上げてくることがと思います。この環境に感謝し、現状に満足せず、チームが常に進化し続けるために、Players Centeredの精神を忘れず、子供達の健やかな心身の育成と楽しい野球の醸成に邁進していきたいと思います。
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