負けても、思い出に残る試合だよね

 今日は石毛杯送別大会という6年生のトーナメント初戦、保土ヶ谷にある少年野球場で横浜ホエールズさんにお招きいただいての試合を行わせていただきました。グランドの設定や不足した審判のフォローなどいろいろとお世話いただき誠にありがとうございました。

 

 NEXUSは1学年7名を定員として、それ以上のお子さんは基本的に入部をお断りしていますが、唯一特例として、現在の5,6年生については、部員数が少なかったこともあり2学年で14名を定員として活動してきました。結果現在は2名の6年生と9名の5年生がおり、主に5年生主体にリーグ戦にも参加しています。このため、これまで、中々6年生は公式戦を経験させてあげることができませんでした。それでも6年生に真剣勝負の思い出作りをしてあげたいという想いから、チームとしてはかなり背伸びをして6年生の大会に出場することにしました。この晴れの日に向けて6年生二人は思い思いに投球練習や打撃練習を重ねてきて、今日の日を迎えました。勝ち負けより、これまで一緒に頑張って練習してきた6年生に、思いっきり緊張して、楽しんで、思い出になる試合をしてもらいたい、それが私たち指導者の願いでありました。


 練習前の6年生の2人の姿はというと、一人は晴れ晴れとした雰囲気、もう一人は緊張で顔が引きつっているという・・・対称的な様子でした。でも、やっぱり自分達が主役で自分達と同学年の子供達と一緒に試合をする高揚感、ワクワク感は言葉の節々に感じられました。今日は素敵なことに用意いただいた保土ヶ谷公園のグランドが天然芝の美しいグランドだったこと。また天気も秋晴れと野球に集中できる環境はばっちりでした。

 

 さて、試合ですが、荒れ球で有名な6年生が今までにないほどの良いボールをそれもストライクにドンドン投げ込んでくれました。。。が今日は相手が別格でした。見事なまでに芯でとらえられ、いつもより格段に速い球足に野手も捕れないボールばかり・・・それでも見事な打たれっぷりにもめげずに投げ続けてくれました。終わった後も悔いはないと言わんばかりのどうどうとした笑顔。きっと楽しんでくれたんでしょうね。NEXUSらしく意気揚々とプレーしてくれたことをとても嬉しく思いました。もう一人の6年生。昔はピッチャーもやりたいと言って、熱心に練習していたのですが、今回は投げたくないと・・・私たちは子供の意見を大事にしますので、その気持ちを尊重し今日は外野での出場。初回にどでかい当たりが頭を超えていったこともあり、試合中ずっと緊張して外野後方でボールを待ち続けていたそうです。(本当はいつもボールが飛んでこないか待っているものなんだよ(笑))。終わったらすごーい緊張し続けてたようで、「疲れたぁ」とやり切った感のあるコメント。彼なりに満足のいく試合だったんだと思います。彼には野球より頑張っているスポーツがあります。それでもその合間を縫って野球にも一生懸命取り組んでくれました。スポーツは1つに絞る必要は全くないと思いますが、この後は野球から離れていくのかもしれません。だからこそ、今日この瞬間を楽しかった、思い出になったと思ってほしいし、彼らの表情からはそれがうかがえるように見えました。

 

 後続の5年生投手も力を出せずにたくさんの四死球、打線もふるわず、見事なまでの完敗でした。5年生には、あと1年半。こういったチームと好勝負ができるようになれる可能性と時間があります。彼らの意識がどう変わり、どこを目指して頑張れるか。上のレベルを感じて、少しでも頑張ってみようとか、こういうことを上手になろうという前向きな何かをつかんでほしいです。

 

 今日で6年生のおそらく最後の公式戦になるかもしれませんが、NEXUSは卒業するまで参加は自由ですし、可能な限り試合にも出てもらいたいと思っています。彼らとの活動もあと半年。一緒に楽しく野球を続けましょう。

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