楽しさを追求するチームでありたい

 25日は「ボール納め」としてチームの有志で道具の手入れを行いました。まずは、お世話になったあざみ野西公園に感謝を込めて公園内のごみ拾いから。。。NEXUSは結成当初、とてもグランドの確保に苦労しました。この西公園は結成当初から管理人の方をはじめとして、利用団体の方々にも使用に理解をいただき、他の団体が使わないところで少しずつ利用させていただいている公園です。ほかにもそのような公園がいくつかあり相当苦労して今の形があります・・・特に立ち上げから関わっている私たち指導者にとって、チームの活動は地域の理解があって存在していること様々な事象から学びました。ホームグランドとしての愛着を持ちながらも、あくまで公共の公園であり自分のものではなく使わせていただいているもの、そこに感謝の気持ちがなければ地元の公園を利用する権利はないと自戒の意をこめて、どんなに長く活動が続いてもこの気持ちを常に忘れてはいけない・・・そんなためにもこの取り組みはずっと続けていきたい・・そんな気持ちですし、その感謝の気持ちを子供達に持たせたい、そんな年末のごみ拾いなのです。


 その後は1年間使った用具の手入れとしてボールや収納袋、キャッチャー用具などを子供達ともにきれいにします。実は練習と違ってこの手入れの時間はみんなのおしゃべりの場・・・いろんな話題に花が咲きます。コーチが「NEXUSを卒業して野球を続けていくと、こういうことを毎日やることになるかもよ」というと子供が「えっ、こんな事毎日やらないといけないの?」(コーチ)「だって使ったら掃除や手入れをしないとすぐに悪くなっちゃうし、きたないまんまじゃん」(子供)「えー。そんなの誰かにたのめばいいじゃん」(コーチ)「誰かって?いつもみんなが使った道具は誰がしまっているかって、コーチとかお父さんとお母さんが拭いたり片付けしたりしてくれているんだよ。そういうこと考えたことある?小さいから今は大人が手伝うけど、大きくなれば自分達でやる、それがあたりまえのことじゃないかな?今回こうやって手入れをすることで、日ごろやってもらっていることに感謝できたら最高だよね」「ふーんそうなんだ。でもたまにはみんなでこうやるのは楽しいかな」と最後は納得と前向きな発言・・・・こういうやりとりも大事ですよね。そんなこんなで1時間半ほどで手入れも終了。残った時間は大人と子供が入り混じってサッカーやら野球やら遊んで活動は終了しました。


 今日で1年ほどこのチームで活動した3年生の1人がチームから離れることになりました。野球が嫌でやめるのではなく、本当は野球より時間をかけてもっとやりたいことがあり、それに集中するために野球は止めたいという理由でした。私たちはチームを離れることをマイナスに捉えるのではなく、その前向きな姿勢を心から応援したいと思っています。野球が全てではなく、野球は人生の一部とか野球は人生の一時の一部、それでも良いのです。やっていたその時間が楽しく過ごせたと思ってもらえるならば十分で、次のステップを野球以上に楽しんでやってもらえれば良いのだと思います。もちろんちょっと野球をやりたいと思ったらいつでも顔を出してください、私たちはいつも変わらず君を応援し続けています。


 2022年のNEXUSの活動は今日でおしまいとなりました。あっという間の1年でした。コーチも今年の活動を振り返りながらチームの課題、来年度に向けた目標や活動の仕方を少しずつ考え始めています。4年目となる2023年は新1年生を迎えると当初考えた最大人数での活動となっていきます。少数制とはいえ、それでも目が行き届かない課題など私たちがクリアすべきハードルは次から次へとやってきます。私たちが次に考える理想のチーム像、指導像は、「楽しさの追求」です。活動していく中で、子供は野球が上手くならなければやはり「楽しい」ということにはならないということなのです。子供のポテンシャルを問わずどんな子供でもチームの活動で成長し、野球が上手くなり、試合で力を発揮し、それらを結合させた総合力とチームワークで試合に勝つこと、そしれそれが楽しさの増長させるものであるということです。それをこの活動形態の中で実現すること、すなわち、「子供を選ばない少人数定員制」、「週1半日練習」を、他の人数の多いチームや厳しい練習で鍛え上げたチームに勝てない言い訳にせずに、この環境でも選手は上手くなりチームは強いということが次に私たちが目指すビジョンです。現状に満足するのではなく、現状を見据えたその先にをみつめ、何より日本一楽しくて強いチームを究極の理想に2023年でのさらなる一歩を目指して頑張っていきたいと思います。

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