今日はクリスマスイブ。「夜は家族でパーティ」とか「早く寝て朝早くプレゼントを確認するんだ」とか楽しそうなコメントが聞こえてきます。そんな日にも関わらず結構なメンバーとお父さんが練習に参加してくれました。家族の時間を大事にしてほしいというのもNEXUSを作った私たちの気持ちではあるのですが、そんな中でも野球の時間も大切にしてくれる子供や親御さんの気持ちも嬉しいものです。
まずは今年最後の使用となる荏田西グランドへ感謝の気持ちをこめて子供達にゴミ拾いをしてもらいました。長い子供達にはもう慣れた光景、あっという間にごみを集めてきてくれました。そのあとは軽いアップを行って、体力メニューに入ります。何度も書いてきていますが、私たちの体力メニューはきついことを繰り返しやるのではなく、手を変え品を変えながら、体幹、筋力、バランス、リズム、脳と体の様々な部分を楽しく刺激しながらできるメニューです。もちろん新しい要素もありますが、去年やその前からやっているものもありますが、どの場面でも基本的には「競争」を入れて、子供達の楽しさを助長させていくのがもう一つのポイントであります。この競争に関してやはり子供達は常に勝ちたいと思うもの、経験のある子供は、瞬間的に勝つために必要なポイントを理解し、そのポイントをグループの小さい子供に指示します。これって凄く大事なことでして、言われたことを言われたとおりに何も考えずにやるのでは、ポテンシャルで勝負がついてしまいますが、少し頭を使って、勝つコツを思い出し、それを仲間に教えてあげられれば競争に勝つことができます。野球も同じです。多くの時間を割いて体に染み込ませる方法ももちろんあります。でも少ない時間で必要な要素をきちんと学び、それを子供が頭を使って応用させることができれば、たくさんの練習量に匹敵する力を発揮できるのです。まだまだこの練習やこの経験がそこに結びつくことが子供達に理解できてはいないと思いますが、そういう勝利へのコツをつかみ、それを伝達することこそがチームワークであることを自然と理解してもらえるようになってほしいです。
2時間ほどの体力メニューを終え、中上級生と下級生に分かれて練習です。中上級生はこの冬の時期に体力と基礎技術力を見つめなおしたいと考えています。それぞれのポジションに分かれて基本のエッセンスを個別にコーチがついて練習しました。分かれた練習に個別にコーチがつけるようになったこともNEXUSが少しずつ充実してきたなぁと感じる部分です。時々コーチやお父さんから子供達にどうやって教えたらよいのかわからないと聞かれることがあります。もちろん基本的なことは資格講習などで学んでいただきますし、指導のトレンドもあるとは思いますが、何か画一的にコーチがみな同じことを言うより、それぞれのコーチの経験を独自の視点で子供に伝えてもらえればそれで良いのです。むしろ子供には、その時その時のコーチに言われたことをやってみて、「これはいい感じ!」と思ったらそれを続けてみれば良いし「前に教えてもらったやり方の方が上手くいきそう」と思うならばそっちを続ければ良いのです。どちらかというとそこから子供がしっかり自分で自分の野球像を作ってもらいたいわけで、もちろんその日の指導テーマがある日はありますが、遠慮せずにこうしたらどう?っていうことを押し付けすぎずに提案してあげること、できればその提案が上手くいくように仕向けてあげること(これは少し上級かも)、これがコーチなんだと思います。でも、最後は子供です。上手くいかないのはコーチのせいではなく、子供がどう考えてどう動いたか、コーチは教えた結果に一喜一憂せずにどんどん子供達にいろいろなことを伝えてあげてください。
一方の下級生。今日はコーチからフライを打つために必要な打ち方の説明がありました。バッティングはとにかくいろいろな理論があります。また子供の成長段階においても打ち方を変えていく必要もあると思っています。今の小さい段階でこうやったらフライが打てて、こうやったらゴロになる・・・というバットコントロールと体の使い方を自然と理解しておいてほしいのです。これは、この後の中高学年になったときに相手の投手や自分の調子に合わせて自分の打撃を調整できることにつながります。ここでも子供達の反応はそれぞれです。それでも打ち方を変えない子、思い切って変えてみて想定外にボールが飛んで驚く子、何度空振りして言われたことを必死にやり続けてみる子、まあ子供がどう思って取り組むかは個性でよいのですが、とりあえずやってみるということができる子が傾向として成長は早い、、、というのは経験則です。そんな話を聞くとうちの子は?と思う親御さんも多いでしょうが、何を隠そうコーチの子供こそが一番言うことを聞かない代表でして、やっと最近やってみるということを少し理解し、少し柔軟に野球ができるようになってきたような状況です、、、なので、どこかで人の言うことを聞く時期が来るはずですので心配しないで良いと思います。もう一つ子供に伝えたことは、特にコーチに教えられて上手く打てた子こそ、次の打席は自分で言われたことを思い出して、自分でそれを再現させること。これができれば、教えられた技術が身についたと言っても過言ではありません。いつも言われたとおりにやる子、言われないとできない子は、ただのコーチのコピーにすぎません。それを私たちは望んでいるのではなく、そのヒントを自分でかみ砕いて自分のものにしてほしいわけで、これも頭を使うということなのです。勉強より大変かもしれませんが、でもきっと楽しいはず。一生懸命動いてまなんでほしいです。
最後は高学年も低学年もそれぞれコーチと対決して遊んであっという間に練習終了。実質的な練習は今日で終了です。(明日はボール納めとして用具整理をして、そのあとはみんなで遊ぶ感じです)。1年間たくさんの子供達の笑顔を見させてもらいました、何より後に引くような大きなケガもなかったことが一番ですが、みんな楽しく野球をしてくれて(させてくれて)ありがとう。来年もまた元気よく頑張りましょう。
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