春の陽気と噂された土曜日でしたが、ふたを開ければ小雨模様の寒空。冷え冷えした中での練習となりましたが、子供達は寒さにも負けず元気一杯で練習に参加してくれました。冬場はどうしても野球というより体力を増長させるトレーニングが主体になりますが、NEXUSではただ体を鍛えるのではなく、アタマを鍛える部分も大事にしています。いわゆる某塾の宣伝にある、シカクい頭をマルくするわけなのですが、塾とはもちろん違いますし野球脳でもありません。例えば、手では「グー」「パー」をしながら、足では「グー」「チョキ」「パー」をする。上半身と下半身は違う運動をするわけで、頭でわかっていることをその通りに体で動かすということをしてあげるわけです。ほかにも数表を見せて、指定した数字を指で指させる・・これは表を広く目に入れて、ぼやっとした空間の中で数字を見つける空間脳を鍛えたりします。もちろん子供はそんな意図を分かっているわけではなく、ただゲーム感覚でやっているのですが、そうやって幼少期の子供達の様々な体内神経を刺激してあげることで将来的にバランスの良い頭脳と体を作ることで野球に限らない運動能力の向上を図りたいというのが私たちの思想です。もちろん野球に勝つための体力や野球脳の向上を目的にすれば、フォーメーションや走塁練習に時間を使うのもアリだと思います。ただ私たちのチームの子供達の育成方針は野球に限ったことではなく、野球を通じた幼少期の子供の健全な肉体の醸成にあるわけで、チームの特長だと自負する部分でもあります。
後半はいつも通り、3年生以上と2年生以下に分かれて練習となります。2年生以下は守備や打撃とこの段階ではとにかく投げる打つに楽しく取り組んでもらうことに主眼を置いています、一方の3年生以上はこの時期にできる基礎技術、特に守備の基本能力の向上をテーマに練習に取り組んでいます。捕手、内野手、外野手に分かれて特に捕球技術の向上を目指しています。・・・というのも、私もそう感じていたのですが、他のコーチの方に伺っていても明らかにボールさばきというか球際のボールへのコンタクトの仕方が上手くないのが経験者から見れば明白なのです。こういうことって、それぞれはなんとなく感じていても、口に出してみないとその課題がはっきり見えないことがあり、こうやって問題を共有しどんな感覚を子供達に教えればよいのかを議論できれば、子供達の技術の向上につながるのだと改めて感じました。そういう意味で最近NEXUSでは資格を取って指導に積極的に参加してくれる大人の仲間も増えており、それは間違いなくチーム力の向上につながるはずなのです。義務ではなく親御さんの理解の上での協力は間違いなくチームの力になりあいがたい限り、このチームはまだまだ成長の余地があると嬉しく感じる瞬間でした。早速コーチは一緒に考えた方法を子供達に注入し始め、子供達も普段の動きとの違いを理解してもらいました。すぐにできることではありませんが、これを繰り返しながら効率よく技術を向上させていく、これも私たちが目指すチームの姿であります。
そんな練習を重ねているうちにあっという間に練習も終了。気づけば小雨も降る状況でしたがやっている方は意外と気にならないもので、、、でも半日しっかり練習出来てよかったね。今日は欠員のできた枠に応募してくれた3年生が1名体験に来てくれました。ちょっと照れ気味な自己紹介でしたが、NEXUSの仲間と一緒にトレーニングや野球のプレーを楽しんでくれたようです。メンバーには慣れた練習量でも初めての子供には少しキツイ部分もあったかもしれません。でも心配することはありません、こうやって一緒に楽しんで練習出来れば、すぐにみんなに追いついて、さらに追い越せるかもしれません。またやってみたいと思ってもらえたらぜひ、また体験に来てください。
少々つらい冬の季節はもう少し続きますが、ここでの基礎技術の向上はこの先にきっと成果をもたらしてくれるはず、みんなそれぞれ春に向けて頑張っていこう。
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