子供達の成長こそがコーチの「やりがい」

 10年に1度の寒波が襲来とのことで寒空での練習となりました。野球においては寒さは「100害あって一利なし」というのは大げさかもしれませんが、やはり子供の体にとって寒さの中で野球をプレーすることはいろいろな部分で負担が大きいのでは?というのが私たちの考え方です。だからこそ野球だけを目的にせずに、小学生に必要な基礎体力を向上させることに主眼を置いた練習に集中して取り組んでいます。子供達もそれが当たり前という感じで練習に取り組んでいますが、飽きさせずに楽しみながらトレーニングさせることはとても難しいことで、普通の練習以上に監督をはじめとしたコーチも頭を悩ませてメニューを組んでいます。それだけに子供達の楽しむ声が大きくなるとそれはそれでコーチは安堵したりします。


 今日も2時間しっかりとトレーニングを積んでくれました。最近凄いなぁと思うのは結構激しく走ったり跳んだりしているのに、子供達はケロッとしていること。むしろ低学年の子供の方が余裕がありそうな顔をしているときもあります。入った頃は息も絶え絶えだったり、途中でついて行けなくなる子も、毎回でなくとも定期的に練習に参加しみんなと一緒にトレーニングすればしっかり体力がついているのです。体があれば、野球にもきっと活かせるはず。もう少し頑張ってトレーニングを積んで春に暖かくなったら成長した野球少年の姿を見せてくれることを願ってやみません。今日も体験参加で1年生が1名遊びに来てくれました。2時間のトレーニングはその前の習い事の影響もあり、少し1年生の体には厳しかったかな?最後がつらい気持ちになってしまったようなので悪い思い出になっていないことを願うばかりですが・・・もう少しこの仲間と野球がしてみたいと思うようでしたらぜひ、また体験参加してみてください。

 

 その後はいつも通り学年別、守備別に分かれての野球の基礎トレーニングとなります。今日は筆者は低学年(1,2年生)の練習を担当しましたのでそちらを中心に・・2年生は春には1段カテゴリが上がり、軟球を使って徐々に野球らしい練習や試合をしていくことになります。この段階で軟球に対応できるきちんとした投球フォームや打撃フォームを作っておくことが大切だと考えています。特に投球動作においては、肩肘に一番影響を受けやすい時期に突入することもあり、冬のうちに重いボールを無理のない形で投げることができるための動きのポイントを短時間でも繰り返して学んでもらいたいです。大分軸ができて下半身から上半身へ力を伝達しながらボールを投げることができるようになってきました。今はどの子も将来のエースピッチャー候補。体を壊して投げることができないなんてことが無いようにしっかりケアしながら、全員がエースになれるように頑張っていこうね。

 あまりブログに記載していませんが、NEXUSでは練習に来られる保護者の大半がお父さんです。特に低学年の子供達にはお父さんと一緒に野球を楽しむというのもNEXUSの一つのテーマです。今日は守備練習はコーチが対応し、打撃練習はメニューとポイントだけを子供達に説明してあとはお父さん達にお任せする形をとりましたが、お父さん達からも子供達に指導や声掛けがあってとても良い雰囲気に思えました。低学年の子供には、いろいろな側面や視点で子供に感覚を伝えることが大事だと思います。教えてまずいことなんてないのです。ぜひ、気づいた点は子供に声をかけてあげてください。子供は自分に必要と思ったことは聞き入れますし、感覚に合わないと思ったらすっと忘れてしまいます。判断は子供任せで良いのです。遠慮せずに子供と一緒に野球を楽しみ、親は子の成長を楽しむ。これこそが親御さんが子供と一緒に練習に参加する楽しみではないでしょうか?


 そういう意味で私たちコーチも同じなんです。コーチはボランティアであり特に報酬があるわけでもありません。それが学童野球において当番などのボランティアの積み重ねにつながっているのかもしれませんが、私たちにとっては、「報酬=子供の成長」なんだと思います。自分の子供だけでなく40人の子供の成長を親御さんと同じように感じられることこそが私たちの楽しみとやりがいなのだと思います。学童野球ではありませんが、残念ながらいまだに野球における体罰等の話題が絶えません。コーチのやりがいが「チームの勝利」という結果にこだわるものであるからこそ、そういうことにつながってしまうのかもしれません。上手な子がホームランを打つことより、バットにボールの当たらなかった子供がヒットを打つような伸びしろの大きいものに喜びを感じるコーチでありたい。私たちが目指す指導者像でもあります。


 最後は親子試合。子供の野球を見ていたら大人だって体を動かして野球がしたいですよね。子供に負けじと切れ味鋭いお父さんの守備や豪快なバッティングスイングを見るとお父さんが練習を見に来るって、そういうことなんだとも改めて感じました。子供達も大人相手に必死にプレーをしていました。キャッチしたらアウトというルール設定にしたら、途端にがっちりボールを捕れるようになったり、大人チームが追い上げてきたら声を掛け合って必死に守り抜いたり、相手が大人だからこそ子供の集中力も上がるのです。当番制を作らなくとも自発的な親御さんの協力がチームを作っている、、、それこそがNEXUSの自慢の1つです。


 全体練習の最後は、1日走りまくったはずなのにベースランニングを3本。気温1桁で震えて見学する大人を尻目に、最後まで子供達は元気でした。明日は市ヶ尾高校の高校生との交流イベント。NEXUSで鍛えたトレーニングの成果が高校生に刺激を与えてくれることを楽しみにしています。


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