大きくなって戻ってこい!

 最近は一桁の気温も珍しくない日々ですが、温度も上がり小春日和の中での練習となりました。5年目を迎えたNEXUS、加入いただいている子供の数も40人を超えグランドや練習量、指導体制を考慮すると全員で練習するよりも分けた方が実効的と判断し、練習を分けて実施することが増えてきました。今日も前半は4年生以下、後半は残れる4年生と5,6年生と練習時間帯を分けた活動となりました。


 NEXUSは、試合や練習機会の確保の目的から各学年7名の定員制としています。現時点で2年生以上はどの学年も7名の子供たちがいて、応募いただいてもお断りしているという状況にあります。多くの子供たちが1年生からチーム活動しているわけで、長い期間チームにいれば出会いや別れもあります。今日も幼稚園卒業期からチームに加入してくれていた子供がお父さんのお仕事の都合で海外に引っ越すことになり今日が最後の練習参加日。練習開始前にみんなで作ったメッセージカードを送ってみんなでちょっとしたお見送りイベントをしました。チームメンバーも「元気でやってこい!」「帰ってきたらまた野球をいっしょにやろう!」と照れながらも言葉をかけ、「本人もよくわかんないけど、向こうでも野球をやろうと思っているよ!」と先ゆく不安を垣間見せながらも元気な声でみんなに挨拶していました。幼稚園の頃からボールを遠くまで飛ばすことに熱意のある彼・・・彼の伝説の言葉「宇宙まで飛ばしてやるよ!」ということが実践できれば、きっと海外から私たちのもとにボールが飛んでくれるかもしれません。それくらい大きくなって帰ってほしいな…と思っています。NEXUSは、事情があってチームを離れた子については、戻ってきたら定員に関わらず復帰可能です。日本に戻ってくることがあれば、ぜひまた一緒に野球をしよう。私たちのチームはそういう変わらぬ存在でありたいと思っています。


 去る子がいれば、くる子がいるというわけで、NEXUSでは、定員でチームに加入できない場合に、欠員を待ってくれている子がいます。今日は少しお待ちいただいていいた3年生の子が早速体験に来てくれました。3年生にしてみれば久しぶりに来る新しい友達でしたが、さすが3年生、しっかり自己紹介してくれて野球経験もあったのですんなりとみんなと交流して体験練習として参加してくれました。NEXUSは小学校に紐づいたチームではありませんので、来ている子供はほとんどが別々の小学校。どんな子が来てもすぐに仲間として受け入れて一緒に活動してくれる。そんな壁を作らない雰囲気が自然とできることはとても素晴らしいことです。今日はちょっと短い練習時間でしたが、最後は「楽しかった、でもちょっと疲れた(笑)」と素直な感想をいただきました。もしもまた練習したいと思ったらぜひ体験参加に応募してほしいと思います。


 前段が長くなりましたが、そんないろいろなことがあっての練習。3,4年生は来年に向けてとにかく基礎技術の習熟に力を入れています。キャッチボールでは体の上下動を意識した捕球動作と低いボールをショートバウンドでグローブに入れるコツを先にコーチから説明を受けてそれを繰り返しトレーニングしました。全体的には子供同士でしっかりボールをやり取りしていましたので、少しずつキャッチボールも上達しているようです。何よりスローイングの方は胸を張って腕を高いところからしっかり投げおろすことができていることは、これまでの繰り返し練習の成果だと思っています。打撃の方はボールを捉えることまでできてる段階ですが、今後軟球の速くて重いボールに負けないように体の軸回転で回って打つ意識を強くさせて飛距離アップを目指しました。最後は守備練習と基本的な練習で練習は終了。前述の今日が最後の3年生をみんなで胴上げして楽しく終わりました。


 1,2年生の方はその前段ということで投げる打つの基本動作をこちらも手段は変えながらも繰り返し練習しています。今日はバッティングマシーンも繰り出して打撃練習をしていました。普段や置きTやトスでの打撃が多いのですが、最終的に野球は投げたボールを打つようにならなければならないので、時々はこういう練習をすることも大事です。快音が聞ける子、タイミングの合わない子、いろいろいますが、今は慣れてもらうことが大事。そしてなによりどんな練習であっても一生懸命取り組み、野球を楽しむこと。公園の遊びの延長となる練習になるように指導者も毎回頭をひねりながら練習しています。


 後半は5,6年生に4年生も混じってもらっての紅白戦。今日は6年生バッテリー+4年生チーム対5,6年生チーム。このチーム分けは少し各学年に意図があります。まず6年生にはチーム活動も最後となる中で、特にピッチャーをやり足りないという部分を埋めてあげられるようにたくさんの6年生にピッチャーをやってもらうということ。4,5年生には、来年を見越し、現6年生の投げる速いボールに目を慣らしてなんとか打つ工夫をしてほしいということ。それから内野はすべて4年生、5年生で構成させ、フォアボールの少ない試合を経験させることで守備のリズムや声掛けのしかた、そして締まった試合の中で緊張感を持ってプレーすることそんなことを経験させたいという主旨での紅白戦でした。前半はこちらの想定通り投手力が双方とも高い中で守備も高い集中力をもってプレーして0-0の締まった試合展開。後半は少し守備の乱れもあり点差がつくものの、最後は5,6年生チームも追い上げて盛り上がる試合展開でした。最後はじゃんけんで決着をつけようというのもNEXUSらしいですね。6年生は紅白戦という対外試合に比べてリラックスできる環境だったのか、良いプレーや元気のある声、試合でもやってほしかったぁと思えるプレーがたくさん見れました。一方の4,5年生、中々早いボールに手が出なかった子も多いのですが、この先は成長度の高いチームと対するとこんなことばかりです。まずこのタイミングでこういった速くて重いボールを経験し、これに比べたら大したことがないと思ってもらえるのが一番だと思います。この冬に向けて課題は明確。個々が成長できるように頑張ってほしいですね。


 NEXUSの今年の活動も残すところあと2日。新チームも見越しつつ、今年も最後までみんなで楽しく活動していきたいです。

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