年明けよりNEXUSは、新体制(基本は5年生以下の練習、6年生はオブザーバー)で週一回半日の活動を実施していますが、筆者の諸事情やチームキャンプ活動などのため、年明けはじめてのブログとなります。NEXUSとしても新しい幕開け、年を重ねるごとに経験や実績に甘んじて衰退していく組織ではなく、課題を解決して、新しいことにチャレンジすることで、その時代即した学童野球チームとなることを目指していきたいと思います。というわけで、創設5年目を迎えているNEXUSは、運営・指導者の子供をはじめとした創成期からチームをけん引してきた6年生が卒業し、それを引き継ぐ形で5年生以下で心機一転活動をスタートしています。私たち指導者の一部も自分の子供が卒業し、子供の付き添いではない本当の意味での指導者として新たなスタートになります。
NEXUSを結成し子供たちの成長や年代別に主眼が置かれることとしてわかったことは、特に横浜市青葉区近隣の子供たちは、かなりの数の子供たちが中学受験を意識しているということです。筆者もかなり前の中学受験経験者ですが、高校や大学と異なり基本的に小学校の勉強の延長に中学受験の試験項目があるのではなく、全く別の次元の試験内容であることから、学校とは別に塾などで特別な勉強が必要になります。このため教育熱心なこの地域では、幼稚園から低学年では様々な習い事をしている子供たちが多く、その中に野球も含まれているのだと思うのですが、受験勉強が始まって本格化する4年生から徐々に週末も勉強中心となり、6年生になると土日はほとんど勉強に充てざるを得ないのが実情で、週1半日の野球の時間も確保するのが難しいというのが現実です。チーム内事前アンケートでも新体制の主力となる新5,6年生は半数以上が受験を予定しており合計14名の子供たちが所属していても、実際に試合に必要な9名が集まるかどうかは微妙な情勢なのです。これは近隣の他のチームさん(特に土日連続で活動するチームでないチーム)からも同じような声が上がっており、人が足りないことが課題なのではなく、受験をするような子供達にも野球ができるような環境、受験を終えてからも野球を続けたいと思ってもらえるような環境づくりをどうやってしていくか・・・が今のこの地域における学童野球の課題なのだと認識し始めているのです。
前置きが長くなりました、時系列が逆になりますが、ここまでの話の流れで昨日午後に行われた4,5、(6年生)の活動から・・・NEXUSは所属人数が40人前後とかなり大きなチーム構成になっており、私たちの指導の目も中々行き届かないことがある現実に直面しており、保護者の皆様の目にも同様に映っていることがわかっています。もちろん指導者側の負担も考慮すべきなのですが、できるときは練習時間を分けてなるべく目を行き届かせることができように・・・ということを今年からは意識して活動していきたいと思っています。そんな想いの午後の4,5年生の活動ですが、集合時刻に集まったのは4,5年生4人、6年生5人(笑)。オブザーバーの6年生の方が多いという現実・・・それぞれ上記のようにいろいろな境遇があります。本当は前述したようなことしっかりと4,5年生に伝え、勉強がある中で野球にくる子はその時間をしっかり野球に集中してやろうと、逆に勉強より野球を中心に考えている子はその子たちの分までしっかりフォローできるようにたくさんのポジションを練習しようと伝えたかったのですが、、、中々皆の時間を合わせるのも難しいのが現実です。とはいえ、少しそういう意図のことを伝え、そのためにある程度ポジションを固定して練習してもらうことを子供達にも理解してもらい、練習をはじめました。
続いて午前中に行われた下級生、先ほどの上級生のことを考えるといかにこの段階で野球に夢中になってもらうかということも一つの課題です。この年次の課題はまだ軟球をつかった野球に怖さを感じてしまうということです。ボールは硬い、当たったら痛い、そんな感覚が先走りますのでその感覚をなくしてあげることが指導のポイントです。新体制になってから、2年生には軟球をつかってもらうようにしていますが、キャッチボールでもボールが重かったり、グローブを使っても捕るボールが痛かったりやはりボールに苦労する姿が目につきます。それでもボールを捕るポイントを教えたり、怖いからこそ前で取ることが安全だったり、そんなことを教えながらできたことを目いっぱい誉めることで子供達を前向きにさせていきます。その後は2,3年生はマシンを使った打撃練習をしてもらいました。コーチから子供達への課題は、バッターボックスでベースの端にバットが届く位置までベースに近づいて立つこと、来たボールに対して踏み出す足を外側にしないこと。打つ打たないの結果ではなく立てたか、その場所でバットが振れたかで良し悪しを判断すること。そんなことを意識させて練習してもらいました。子供達を嚇すつもりではありませんが、ネット越しにコーチの目が光る中、子供達も頑張ってベースの近くに立っていました。もともとTボールでスイングはしっかりしている子供達でベースの近くに立ってきたボールを振ればしっかりボールを捉えられるわけで、ある子は「軟球がバットに当たって飛んで行ったのはすごく気持ちよかった!、初めて感覚です」ととても嬉しい言葉とキラキラな表情を見せてくれたのが印象的でした。私のこれまでの経験では、怖さに立ち向かわせることは子供を委縮させることと同義に感じていました。でも、慣れにかかる時間を考えたら、きちんとした技術を教え、子供たちに理解させて子供たち自身が怖さに立ち向かう気持ちを持ってさえくれれば、きっとすぐに軟球を楽しんでもらえるのだろうと今はそう考えています。「ボールは怖くない」早くそう思ってほしいです。
あっという間に1月も終わり、球春も近いですが、慌てず私たちのペースで着実にうまくなる。もちろん楽しく!!です。みんなで頑張ろう!
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