「野球をやりたい」子が集まる場であること

 今日時間帯を分けて全学年での練習でした。グランドがあまり広いとは言えない場所であることもあり、午前中の前半2時間は5,6年生、後半2時間は4年生以下と分けての練習です。


 練習開始時間の朝8時・・・見渡すと子供3名大人4名(笑)。さすがに上級生は朝起きれないとか言わずに少し時間は守ってほしいよなぁとコーチ陣はボヤきつつも、まぁ5分10分待つとぞろぞろと子供たちが揃います。


 いきなり少し話はそれますが、筆者の子供はNEXUSを卒業して、中学ではいわゆるしっかりと野球をするチームで頑張っています。そのチームのコーチ曰く、自分たちは「競技」として野球に取り組んでいるとおっしゃいます。この「競技」の定義は、野球という競技に対し、個人個人が上達を目指し、その技術を結集して(公式)試合での勝利を目指すということ。その真意は、子供が心技体を鍛え、そして成長することであり、その過程においては当然様々な教育やトレーニングがあるわけで、決して楽しいというものだけではありません。「競技」としての野球における成長、勝負、そして勝利に楽しさを感じて子供は努力を重ねるものだと思います。


 一方のNEXUSの野球とは?と考えたとき、それは子供たちが「野球」というスポーツそのものを楽しむ場ということなのではないでしょうか?子供たちの「野球をやりたい」という気持ちに応える場こそNEXUSであり、技術、体力、境遇を問わず毎週の野球を楽しみにしてくれる子たちがそれぞれの価値観で野球に取り組める場であることこそ、私たちの存在意義の一つなんだと思います。


 そんなことを思う今日この頃、改めてNEXUSの子供達を見ていると、まさしくそんな場であることを実感する瞬間がたくさんあります。冒頭の上級生、受験を控えている子も多く、5年生を過ぎるとグッと参加率が下がる傾向にあります。それでも合間を縫って参加している子、来週の試合だけは出たいから少し塾通いを休ませてもらって野球優先で参加してる子、勉強がある中でも「野球をやりたい」子が集まっているわけです。大概のチームは、参加率や技術力で練習の場も試合の場も制限がかかることが多いですが、NEXUSはそうやって少しでも野球をやりたいという子の気持ちの火を消さないで上げたいと思いますし、その気持ちを尊重するチームなのです。まぁ、練習に時間を割くために夜遅くまで勉強している子も多いのでしょう、多少の遅刻は多めに見ましょうというのが私たちの親心です。


 同じように、勉強する環境以外にも、体調のすぐれない子、技術レベルの上下幅もかなりあったりもしますが、NEXUSにくる子の共通ワードは毎回野球をやりたいから活動に参加しているということ。誰もイヤイヤで来ている子はいないというのが私たちのチームの特長なんだと思います。もう一例低学年の子で体調がすぐれずお医者さんにも止められているため1ヶ月ほど練習に参加できなかった子がいましたが、、、お母さん曰く毎回お医者さんに「何とか野球にいきたいんだ」とお話ししていたようです・・・やっと許可が出て、嬉しい!って言いながら練習に出て来てくれました・・・嬉しいですね。そうやって野球を楽しいと思ってくれることこそ私たちの目指す野球活動の場なんだと思いました。


 大分話がそれましたが、そんな中で上級生は2時間。キャッチボールやノックでは、来週に控えた公式戦を意識して技術もさることながら心も試合モードに切り替えて練習をしました。特に最上級生の6年生は自発的な声も出てくるようになり、ここまでの成果を来週どこまで出せるかを楽しみにしています。


 後半の4年生以下は2班に分かれての練習。3,4年生は最も出席率が高く、野球が上手くなりたいという熱量も大きい学年。2時間の間大きな声、快音、ひっきりなしに聞こえていました。前述のとおり、この後野球ができる時間が減る子も多い中では、4年生までにいかに技術や野球脳を伸ばすか・・・というのは私たちの一つのテーマでありますが、着々と成長を重ねる姿に、次の試合が楽しみだったりもします。


 一方の2年生。少しずつチームの活動や野球にも慣れてきて、野球の楽しさがわかってきている様子が随所に伝わります。実はこのタイミングで基本的なバッティングフォームやピッチングフォームは身につけさせたいところです。この部分だけは少しコーチも口酸っぱく言いながらも全体としてはとにかく楽しく野球で遊ぶをテーマに毎回しっかり2時間の練習に取り組んでくれています。7月には旧交のあるチーム同士でMIXゲームも予定されているとのこと、ここで技術を磨いた子たちがMIXゲームで活躍するのも楽しみにしています。


 そんな楽しみな子たちばかりのNEXUS、また来週も野球を楽しみにして来てくれるはず、私たちも子供たちに会うのを楽しみにしています!

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