頑張ってきたことを試合で出させたい!

先週土曜日はイッツコム杯1回戦、4年生以上の上級生でのぞみました。当日は朝まであいにくの雨でしたが、上級生は一部受験等で抜けてしまっているため、中々全員そろって試合に参加という訳には行かないNEXUSとしては、たくさんの選手が参加可能な予定で試合をさせてあげたいところ、、、父母が早出でグランド整備をしてなんとか試合を実施しようと準備をしました。嬉しかったのは対戦相手の南長津田ジュニアジャイアンツさん、グランドを訪れるなり整備を選手父母の皆さんがお手伝いしてくれました。試合前の大切な時間にお手伝いいただき大変ありがたく、また仲間として嬉しく思いました。どうもありがとうございました。

そんななか、グランドも乾ききらない中で相手もこちらも悪条件は同じという中で始まった試合。監督コーチもギリギリまで選手の調子を見てメンバーを検討して臨みました。NEXUSの育成方針はその子なりの成長を求めるというもの、個々に延ばせる技術レベルの中で実戦でどこまで通用させられるかというところになります。打つ、捕る、投げるが3拍子揃った子ばかりではありませんが、それぞれに上手くなりたい、こういう選手になりたいと思って頑張ってきました。その頑張りをなんとか試合で表現させたい・・・そんな想いで毎度メンバーを選定しています。

試合は2アウトまで追い込みながらも先制打を許す苦しいスタートからも守備の頑張りで最小限に失点を抑え、ヒットは打てないまでも何とか出塁して盗塁や進塁打、それに相手チームのミスも絡んで追い上げ、ついには逆転・・・とここまでよかったのですが、その後残念ながらもう少し頑張れればという部分でミスが続きピンチを作ってしまいます。ここが勝負どころと監督もタイムをかけてマウンドに行きます。まず嬉しかったのは5年生ながらコントロールと度胸の良さで投げぬいてきた先発ピッチャの子・・・おそらく「交代」と言われると思ったのでしょう、監督が歩いている途中から「ここは投げたいです、替えないでください」と申し出てきました。すごく良い目をしていました。そもそもこのタイミングで替える意志はなかったので監督の方が驚きましたが・・・でも試合を背負うという意味がわかってきたというか、自分がやらなきゃっていう気持ちが出ていたというか・・・すごく成長を感じました。監督は「もちろん替えないよ、むしろここは三振を取ってみろ!」と答えます。監督がマウンドに行ったのは、ここを勝負どころと見た守備位置と選手の意志の確認です。「超前進守備、バックホームあるのみ。このグランドで球足の速いボールは来ない、これまで練習して来たとおり内野手は壁になったつもりでボールを抑えてプレーしてごらん!」と声をかけました。投手の想い、内野手の想いそれぞれが頑張って抑えようという気持ちでフィールドに立って迎えた次打者。計算通りに内野ゴロ、しっかり壁になってキャッチしてバックホーム。タイミングはアウトでしたが、残念ながらボールが手から滑って送球がそれてしまいました・・・その後追加点を取られ、こちらも追い上げましたが、残念ながら敗戦となりました。とはいえ、子供たちはやれることをやって負けただけのこと。試合の様々な場面で見せた目の輝き、笑顔、そして負けたくやしさを忘れないでほしいと思います。

NEXUSで勝ちにこだわった真剣勝負はなかなかないわけですが、そういう中で勝ちにこだわった試合で選手はみな一生懸命やってくれたと思いますし、それなりのやり切った感はあったと思います。やはりこの練習量、このレベルでは、この先にいろいろな壁が待っています。とはいえ、逆に伸びしろも十分にあります。特に最終学年である6年生、受験で徐々に野球から離れる4,5年生はこの先をどう考えるか?どう野球と向き合うのか?考えてほしいなぁと思います。対戦頂いた南長津田ジュニアジャイアンツさん、正々堂々とした良い試合をしていただいてどうもありがとうございました。

私たち指導者からすると1年生のころから見ていた子供たちが最終学年に達しているわけで、試合の結果や選手の成長曲線を考察する中で、このチームスタイルにおける育成の在り方、指導の仕方、将来像、改めていろいろと見つめ直すことも必要と思う部分と、だからこそ我々のようなチームが必要という部分、たくさんの子に野球を楽しんでもらうためには、まだまだブラッシュアップが必要です。NEXUSはチームとして現状に満足することなく、指導者も選手たちも成長していかなければならない・・・気持ちも新たにまた次週から頑張ろう!そんなことを思う1日でした。

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