1つづつ勝利を目指して!

昨日は「厚木オープンふれあいTボール大会」に4年生と3年生で参加してきました。まずはこの開催にあたりご尽力いただいた皆様、参加させていただき誠にありがとうございました。この大会はNEXUSが参加する大会の中で唯一全国大会に通じる大会でして、NEXUSとしては3回目のチャレンジになりますが、毎度日本一目指して頑張ろう!という意気込みで目指す大会です。

本当に日本一を目指して日々鍛錬しているかというと、NEXUSのチームカラーとして現実的にそういうチームではありませんし、そういう目的に活動しているわけではありません。むしろ子供達も自分たちのチームはそんなに強くないから・・・と往々にして下をむいてしまうことすらあります。私たちは、子供達に先に足元を見てほしくない、夢をもって上を見て練習していくことは大切なこと、全員の目線がそこを向くのであれば、もちろんそこを目指して練習していくことも可能なチームなわけであって、子供たち自身が自分で度の立ち位置に居てどこを目指すのかを感じてほしいという気持ちで僭越ながら「日本一を目指す」という言葉を使っているわけです。

現実的な目標は目の前の1勝をもぎ取っていくこと、子供達はとにかくプレーに集中し後先を考えずに1点を取り、1点を守る、そんな積み重ねを大事にし試合に臨みます。私たち指導者もこのチームを立ち上げて5年以上が経ったこともあり、少し作戦的なものに頭をひねらせるようになりました。昔はただ思いっきり打って思いっきり走って捕れるボールを捕ろう!だけでしたが、勝つためには打つ方向、次の塁を奪いそしてアウトにならない走塁、守備では確実にアウトを捕っていく方法など、相手チームと対等に戦っていくための戦略を子供達に少しだけ植え付けて臨んだしあいでした。

迎えた1回戦、試合前にみんなで目標に掲げたポイントは「真ん中方向に打たない」「フライ・ライナーはバック」でしたが、初回からショートゴロ3連発(涙)、フライは打球を見ているのに走り続けてしまう(苦笑)という感じで、選手は頭でわかっているものの試合の緊張からなのか体がわかっていない・・・そんな試合でした。ランナー貯めて一発を想定した選手のホームランは出ましたが、その前にランナーが貯められず、結局1点しか取れずに敗戦となりました。試合後のミーティング、コーチが選手に「どうだった?」と問いかけると「練習でやってきたことが全然何にもできなかった・・・」という声が続々と沸き上がりました。まずはそれがわかっていることで合格。試合慣れが少ないこともあり、体が動かない、頭と体が連動しないことが原因なのです。とはいえ、1回の試合で大失敗をしたことで子供たちの頭を変える良いチャンスとなりました。改めてコーチが次は、同じミスを繰り返さない、他のミスはしてもいいから方向や角度をつけて打ってみる、次の塁を狙いすぎる必要はないから、フライやライナーだと思ったら一旦戻る。そうやって頑張ろう!と伝えました。

昼休みを挟んで改めて私は少し1回戦の子供たちの様子を振り返ってみました。もちろん勝利を目指すには戦術も大事。でも改めて振り返ると、少しそういったテクニカルな面が強すぎて、NEXUSらしいのびのびとしたプレーの雰囲気がなかったから練習通りの成果をだしてやれなかったのかも・・・そんな気持ちにかられました。

というわけで、迎えた1回戦敗者によるOP戦前、改めて1回戦の反省点、次の目標を確認するとともに「NEXUSは、野球を楽しくやっていることを表現するチーム。もちろん決め事も目標として守ってほしいが、それに加えて思いっきり、元気よく、楽しくやろう!」と伝えました。それが子供たちの心に響いたのかはわかりませんが、場慣れしたこともあり、初回から思い切り引っ張ってヒット、大きく振り切って長打、フライが上がれば帰塁してそして相手のミスがあれば思い切って次の塁へと、まさしくこれまで練習した成果をしっかり表に出してくれました。何より、ベンチワーク。みんなで「がんばろー!」「フライバックねー」「●●ホームラン!」など自然に声を合わせて勝利を目指す姿は試合そのものをみんなで楽しんで勝利を目指すまさに私たちが子供達にこうあってほしいという姿でした。とはいえ、相手チームも同じように必死に勝利を目指してきているわけで、最後は接戦となりましたが、こちらもずっと練習してきた1つ1つアウトを重ねるという守備が実を結び見事勝利をつかみました。

試合後の子供達、「みんなで盛り上がって楽しかったね」「4年生では全国に行けなかったけど、3年生は次があるから全国目指して頑張ってね」と満足気にコメントしてくれました。なにより、本日不在ながら、どのコーチよりも多く面倒を見て来てくれたチームの監督に「みんなで頑張って勝ったよーー」って伝えたいと自然に言える子供達は素敵だなと思いました。

会場設定、試合の雰囲気、この大会を運営、協力してくださった皆様には、素敵な場を用意していただいて感謝の念に堪えません。NEXUSはNEXUSらしく、毎試合一生懸命、楽しく、愚直に勝利を目指して全力を尽くす。それをきわめて次は全国といいつつ、1回戦突破、決勝トーナメント進出など、一つ一つ先に足を進められるように頑張っていきたいですね。





0コメント

  • 1000 / 1000