大人にとっては子供がやる気をなくすのではないかと思うような寒い日が続いていますが、今日も子供達は笑顔で練習に参加してくれました。NEXUSは、緊急事態宣言発令下ではありますが、子供達の学校での屋外活動も実施していることから、これまで以上にマスク手洗いうがいなど感染予防を徹底して活動を継続しています。
再三この場で取り上げていることですが、NEXUSでは、寒さの厳しい冬の時期は、野球の技術を高めるのではなく、割り切って基礎体力を高める時期と位置付けています。「根性を叩き直す!」というような厳しいトレーニングを課すのではなく、子供たち同士を競争心を煽らせたりたり、目標を設定したり、遊んでいるような感覚の中で、瞬発力、バランス、柔軟性と野球に必要なメソッドを中心に、根本的に子供の体作りに効果があるよう意識したトレーニングメニューを考えています。今日も気づけば2時間以上のトレーニングを元気にこなしてくれました。
NEXUSには、現在18名の4年生以下の子供達がいます。これくらいの人数になってくると、子供達の特徴も様々です。冬の野球と直結しない練習では、当然練習に取り組む集中力も各自のその日の気分、調子によってまちまちです。一般的に野球に限らず、指導する者として悩むところは、練習において子供達の集中力が不足している場合の対処方法として、「厳しい練習をを子供のためと思って強制するか・・」、「それとも各自ができる範囲までやることで良しとするか・・」のどちらかを選択することだと思います。子供の将来を考えた時には、野球における結果から考えればどちらが良いかを結論付けることはできません。しかしNEXUSでは後者を選択して指導に当たっています。これは、常に「子供の姿勢や考えを中心に考えるべき」私達の想いでもあります。疲れたり、体が重くなってきたら、休んで構わないですし、少し虫や草と遊びたくなったら練習から抜けても構わないのです。今、指導者が子供に無理にやらせても、必要性を感じず管理されなくなったらやらないのであれば、ずっと子供は管理が必要になってしまいます。子供が大人になったときに自分で考えて、必要だと思うことを自分で実践できる人間になってほしい、それをNEXUSで野球という活動を通じて学んでほしいということが私たちの取組のスタンスです。
そんななか、練習風景を改めて見ると、練習中の子供達は極めて自由です。急に練習内容とは違うことで遊びだしたりもします・・そこはやんわりと目を練習に向かわせるよう、周辺の親御さん含めて皆が温かい目で引き戻したりはしますが、決して怒鳴り散らすことはありません。そんな子供達ですが、逆にゾーンに入ったら集中力が違います。ポールを使ったチームタイムトライアルでは、目標タイムを切るまで延々とダッシュを繰り返していました。みんなで絶対にクリアするんだという輝いた目がとても逞しく素敵でした。どんどんこういう機会が増えてくれば、自然と体も強くなって野球も上手になってくれるはずです。
練習の8割はこういった練習に時間を費やしますが、最後にみんなでスポンジボールを使った試合をしました。変化を感じたのは、子供達それぞれが打席で打つという気迫を出すようになったこと、入って数か月の低学年の子供でもボールが捕れないことにすごく悔しい顔をすること、ミスを責めるのではくミスに至った経緯を少しずつ考えてお互いに声をかけあっていることなど、切りがないほど小さな成長が見えています。子供達は言葉にしなくてもみな上手くなりたい、勝ちたいと思っているんだなぁ将来を期待したくなる出来事でした。
毎回楽しんで必死に練習に取り組んでいる子供達。今日はそんな中にまた一名の4年生が体験に来てくれました。部員の子供の公園での遊び友達で野球は未経験という子供でしたが、遊び感覚のトレーニングを満喫してもらえたと思います。ルールを知らず、打ったら2塁ベースに向かって走り出してしまうような微笑ましい光景もありましたが、疲れたけど楽しかったと笑顔で感想を言ってくれました。こうやって友達同士で飛んだり跳ねたり走ったりしながら、野球も楽しいと思ってもらえる日が来ると嬉しいですね。次の体験参加もお待ちしています。
今の時期、お子様を野球チームに入れるかお悩みのご家庭の皆様。親御さんやお子さんの野球経験も不問です。NEXUSのようなチームで動いているうちに見えない才能が芽生えるかもしれません。今の子供達もそんな期待感満載の子供達がたくさんいます。今のところ体験入部はいつの練習でも受け付けています。ぜひチームにメールで連絡をください。指導者、部員一同、一緒に野球を楽しみたいと思う皆様をおまちしています。
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