2月14日 練習(保木公園)

2月ですが春の陽気の一日でした。寒さが和らぎ、筆者は花粉に悩むつらい時期の訪れを予感させられますが、子供達にとっては体が動かしやすくなり、野球シーズンの到来を予感させられる気候の中での練習となりました。

NEXUSの練習は週1回半日が基本ですが、祝日は練習日としています。このため子供達にとっては、今週2回目の練習となることもあり、今日は体力メニューは少なめ、ゲーム形式を増やした練習となりました。


まずは、ランニング体操。子供達も少しずつ手順を覚え始め、ところどころ掛け声も聞こえるようになりました。NEXUSでは、体育会的な掛け声は指導していません。もちろん子供が自発的に息をそろえるように声をかけることは好意的に見ています。自然に声を合わせて練習できるチームの(大人が強制しない)雰囲気は、チームとして徐々に逞しくなっていることを想像させてくれます。


そのあとは、柔軟、肩体操、リーチマイケル1,2,3,4トレーニング、テニスボールを使ったトレーニング、ブリッジ&逆立ちトレーニングと通常のアップメニューを着々と取り組んでいました。この流れは冬季に入っての基本メニューですが、子供達は今までできなかったトレーニングも少しずつできるようになり、また数秒しか耐えられなかったブリッジや逆立ちが何十秒も我慢できるようになったりしていて、子供達から指導者に「見て見て!こんなにできるようになったよ!」という言葉が至る所から聞こえてきます。本当は抱きしめて誉めてあげたいことがたくさんあるのですが、あまりにいろいろなところから声をかけられるもので・・・もっと頑張ってみようと思わせるほど誉めてあげられたか不安になるほどでした。子供達が常にもっと頑張ろうと思って自然に取り組んでいてくれているということはとても大切なことです。どのレベルにあっても、子供が常に前向きに向上心を持って取り組み、どこまで伸びたかを重要視しています。私達指導者は、その成長をきちんと見つめ、それを見届けて誉めてあげたいと常に思っています。


その後キャッチボールをしてから、いよいよゲーム形式での練習に入ります。ゲーム形式といっても、実は体力トレーニング要素の含まれた「並びっこベースボール」から始めます。これは学年を問わず一緒にプレーできる野球形式のゲームで、低学年向けの柔らかいボールを下から投げ、それを打者が打つということまでは通常の野球ですが、捕球した子供のところに守備の子供達全員が集まって「アウト!」というまでに、打者が進んだベースの数がそのまま得点になります。守備の子供達は必然とグランド中を走り回りますので気づかぬうちに走りこんでいるので実は体力メニューにもなっているのです。久しぶりに全員での試合形式ということもあり、喜怒哀楽いろいろな表情の子供達がいましたが、ワイワイとゲームを楽しんでいました。


最後は中学年と低学年に分かれてそれぞれ試合をしました。中学年は軟式球を使って実際の試合形式で、低学年はテニスボールを使って親も混じって試合をしました。少し時間も不足していたのか、まだまだやりたいと言いながらもタイムアップで練習終了となりました。冒頭に書きましたが、春の訪れとともに実戦練習や対外試合も組まれていきます。練習以上に刺激的な瞬間を目一杯楽しんで、勝利という最高の喜びをつかめるように一層頑張っていきたいですね。


チームの子供達も20名にせまる勢いとなり、最初から最後まで元気な子供もたくさんいますが、体力や集中力が持たない子供もいます。子供達の世界は意外とシビアなもので、練習に参加するとみんなと同じものをやりきらざるを得ない雰囲気が自然とできてしまい、早起きして疲れる練習することが重荷と感じてしまっている様子も少し見られています。年齢差、体力差もある中で一緒にプレーしていくためには、お互いを認め合っていかなければ楽しめません。そんな背景もあり、今日は練習の冒頭、監督が子供達に「チームのメンバーにはそれぞれ子供達の個性や得意不得意があり、それぞれがそういった相手の境遇を理解し許容、尊重して野球に取り組むことが大切だよね。」とお話ししてくれました。子供達も人を思いやるということを改めて考えていた様子でした。私達指導者は、子供達が皆、野球を楽しめる環境の枠組みを作ってあげることが役割と考えています。子供達がそれぞれを仲間として認め合ってプレーしていくこと、共に楽しみながらプレーすることを自然と受け入れて共に頑張りあえるチームとして成長していくことを切に願っています。


最後に2度目の体験で来てくれた年長さん。最年少にも関わらず元気一杯、怖いもの知らずで駆け回ってくれました。お兄さんたちも目をまん丸くして刺激をもらったようです。「上から下までみんな友達でライバル」、下から上への突き上げも楽しみです。子供に野球をやらせてみたい、野球を通じて体力や社会生活に通じる対人関係を学ばせたいとお思いの皆様、ぜひ、一度体験にもいらしてください。NEXUSは目をきらきらさせた子供達をいつも待っていますし、さらに輝く目となるような場を共に作り上げたいと思っています。

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