2月23日(祝)  練習(荏子田公園)

 春並みの温かさが続き、球春到来を思わせる気候での練習となりました。毎回、子供達が来るたびに検温の確認をしながら会話を交わしますが、朝から野球がやりたくて、動きたくてウズウズしている様子が伺えます。子供達が「野球をやりたい」と思って参加してくれること、自然に前向きな姿勢となること、それらをいつまでも失わせないように活動していくことが私達指導者の目標です。


 さて、この日は2年生の1人が誕生日でした。特に贈り物はありません、みんなで歌を歌ったり、打席機会を増やしたり、良いところを褒めたり、本人が主役で楽しめる1日を指導者と子供達で演出してみました。一日ニコニコ楽しそうにプレーしていましたね。最近はメキメキ実力もアップして低学年チームをリードする存在です。もうすぐ3年生、下級生を引っ張って、後輩が憧れるお兄ちゃんになってね!


 気候も良くなり、4月からは試合も見込まれていることから、冬場に培った基礎体力を野球に活かすべく技術的な練習の割合が増えた練習メニューとなりました。まずは、ランニング体操、ストレッチ(ワールドワイド、肩体操)、ボールトレーニング、リーチマイケル、といつも通りの練習と頭と体を鍛えるコグニサイズをやった後、3班に分かれてポールやラダーなどを使った体幹や下半身強化トレーニングを行います。子供達も慣れたもので、1時間半程度の密度の濃い練習なのですが、弱音も吐かずに準備体操気分で終わらせてくれます。以前を知っているだけに、随分強くなったものだと感心します。


 その後は、中学年(3年以上)と低学年(2年生以下)に分かれて技術練習です。何度か書いていますが、分ける理由は使用するボール及びそれから波及する怪我の抑制にあります。3年生以上は、試合は基本的に軟球を使って行われます。ゲームを楽しむためには軟球を使った技術に慣れる必要がありますし、多少は体もできてきてケアをきちんとすれば、怪我なくプレーも楽しめます。一方低学年生は主にテニスボールやTボールを使います。そもそも野球をするのにボールを怖がっては意味がありませんし、軟球はまだ骨が柔らかい子供は無理をして使うボールではないという考えから、軟球以外のボールで練習に取り組んでいます。


 中学年生は、キャッチボールや捕球の基礎練習、バッティング練習といつもと同じようなメニューを行いますが、もちろん子供達もそれぞれ成長していますし子供達自身がうまく行かないと悩んでいることもあります。「思いっきり振って、飛ばす」ことができるようになった子供には、子供の悩みや希望に応じて、少しずつ「より飛ばす」または「飛ばすボールを打つ確率を上げる」という指導に少しずつ変化させ、試合で結果を残せるように技術レベルを上げる指導を実践しています。子供には成功体験を連続させることが一番効果があると思います。教えながら、話し合いながら子供が納得し、良い結果を繰り返させる、指導者も一緒に悩みながら勉強中のCoachinngを実践しています。


 低学年生は、ボールを投げる動作(ゼロポジション、ドッジボール投げ)、取る動作(グローブを出す)、打つ動作(ボールを強く打てるポイントをつかむ)を一つ一つ覚えるトレーニングを行っています。それともうひたすら全力プレーで楽しむことも徹底しています。実は低学年生は、体験入部も含めて子供達が増えつつあり、指導者だけでは間に合わなくなってきており、お父さんたちのヘルプもいただきながら、親子で公園で野球をする延長のような雰囲気で練習してもらっています。たくさんの理解あるお父さん達に囲まれて、子供達もたくさんハッスルしていました。やはりまだまだ小さい子供、お父さんと一緒に野球をするのはどちらにとっても楽しいものだと思います。親御さんの協力のある限り続けてみたいと考えています。低学年指導を始めて感じていることは、まだ1,2年生の野球初期段階の子供達は、実は変な癖がありません。投げ方、取り方、単純なことだけをやり方を変えて繰り返すことで自然と良い投球動作、捕球動作を覚えています。このためには、先ほどのボールを怖がらないことも重要です。小さいころにこうやって楽しく、正しい野球のやり方を覚えてもらえれば、将来も怪我無くやってもらえるかとすごく期待しながら指導をしています。最後はお父さん達も入ってTボール形式の試合を行って練習終了。3時間半の練習もあっという間で弱音を吐く子も全くいません。この日は午後も自主練習設定にしていましたが、帰らざるを得ない子は残念そうにグランドを後にしていました。(・・・とはいえ、家族の時間も大事にしてほしいです。)


 午後は自主練習設定で、もう少し練習をしたい子供達が個別に練習を行いました。バッティング、バッテリー、守備連係、試合形式など。NEXUSでは長い練習はしないのが基本ですが、もっと練習したい子供達に少しだけ寄り添う取り組みです。夕方は北風が吹いて、(やっている子供やお父さんは夢中ですが、)見ているお母さんは凍えるような時間まで練習は続きました。野球を知ればもっと練習したくなるのも事実、でも私も含めて、疲れ切った親子の顔を見ると、毎週こんなに練習したら・・・とも思います。試合に勝つためにやりたいこと、やっておくべきことはたくさんあります(それが長い練習時間につながることは必然なのかもしれません)。NEXUSは「怪我無く楽しく」がモットーで、それを強調して活動していますが「怪我無く楽しくやれれば、負けてもいい」とは全く思っていません。正確に言えば「怪我無く、楽しく野球に取り組み、試合で勝とう!」がモットーです。決められた時間でそこにどこまで近づけるか、子供達の可能性をどこまで信じて広げられるか、私達指導者のチャレンジでもあります。


 最後に今日も3名(2年生、1年生、年長さん 各1名)の体験参加者が来てくれました。最近は部員の子供達も積極的に体験の子供達を歓迎し、共に楽しんでくれています。指導していても、体験の子だか部員だかわからないくらいに馴染んで練習してくれました。みんな帰り際には「このチームに入りたい!」と言って笑顔で手を振ってくれました。慌てることはありませんが、また来たいと思ったら練習に参加してください。私達も子供達もみんなこうやって一緒に楽しめる友達を待っています。そして一緒に成長したいですね。春になり体験希望の方も増えています。低学年のお子さんももう少し入部枠がありますが、早く埋まってしまう可能性もあります。一応体験入部された方を優先的にご案内させていただく形となっていますので検討中の方は早めに体験に来ていただくことをおススメします。


 

0コメント

  • 1000 / 1000