前日の雷雨で中止が心配された今日の練習でしたが、早朝から富士山の頭もクッキリと見えるほどの快晴で、グラウンドコンディションもいくつか大きな水たまりがあったものの、うまく避けながら、無事、予定通りのメニューをこなしました。
プロ野球の公式戦もいよいよ今月末から開幕しますが、チームも来月からPCL(Players Centered League)の開幕を予定しており、練習メニューも、冬場の体力トレーニングを中心としたものから、徐々に試合を意識した、守備のカバーリングや走塁といった実戦メニューの割合を増やしていってます。
また、NEXSUSの練習時間は、通常、4時間で行われることが多いですが、今日の練習場である保木公園は、1時間少ない3時間の練習になるため、練習の効率性も今日の課題でした。
全体でストレッチ、コーディネーショントレーニングを一通り終えた後、上級生チーム、下級生チームに分かれ、来月の公式戦を控えた上級生チームでは、キャッチボールの後、守備練習を行いました。
子供たちは来月からの公式戦で当然勝つ気満々です。目標は優勝!と言う子もいます。
チーム方針としても、楽しく、かつ怪我をしないようプレーすることが第一ですが、かといって、試合で負けることを良しとしている訳ではありません。
試合に勝つための目標として、まず「内野ゴロを確実にアウトにする」を掲げ、今日の守備練習を行いました。
(右利きの場合)捕球する前の準備としての右足の踏み込み、次に捕球姿勢としての左足の踏み込みと同時にキャッチング、その後、送球のためにボールを頭の位置まで持ってくると同時に送球方向にくるぶしを向け、最後のスローイングの動作につなげる。
それら一連の動作をいかにスムーズに行うかが大事になってきます。
基本動作を一通り確認した後、シートノックを行い、試合形式に入りました。
短い練習時間の中でも、試合形式を入れたかったのは、「アウトにする難しさ」と、そのための「課題」を自分なりに気づいて欲しかったからです。
試合の中ではいくつもの内野ゴロがありましたが、事前の守備練習で覚えた動作を直ぐに実践できたことはほとんどいません。
ですが、試合後にみんな集まって、「内野ゴロをアウトにするのは難しかった?」の問いには、皆「難しかった!」と即答。「じゃぁ、どういうところが上手くいかなかったかな?」には、一塁手が取りやすいようなボールを投げられていない、一塁手もちょっとボールがそれると後ろに逃してしまう、守って位置が後ろ過ぎてそもそも間に合わない…といった子供たちなりの「気づき」が色々と出てきました。
NEXSUSでは、子供たちには自分で考え、主体的な行動ができるようになって欲しいと思っています。
そのため、先に指導者が答えを教え、機械的に反復練習を行うような指導はしません。
試合で起こったことを練習にフィードバックして、納得性をもってその練習に取り組むことは、身につき方が違うと思います。
単純に試合に勝つためには遠回りになってしまうかもしれませんが、野球の(スポーツの)面白さを感じてもらい、長く続けて欲しいので、このような指導方法を取ってます。
これまで野球中継で何度も見た、内野ゴロでアウトを取る場面も、今日の練習を経験したあとに見ると、これまでと全く違う見方ができ、より野球の面白さ、奥深さが分かると思います。
さて、来月からの試合ではどうなるのか。上手くいくこと、いかないこと、色々出てくるでしょう。
それらに対して、子供たちからどういうコメントが聞けるのか。
今から楽しみでなりません。
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