5月4日練習・高学年編(あざみ野西公園)

続いて午後から高学年編です。低学年編に前置きはありますので、午後の練習からの記事になります。


午前中の練習から休む間もなく、午後からの練習のために高学年生が集まってきました。コーチは休憩する暇もありません(笑)。ということもあり、高学年生には自分達でランニング体操、ワールド、肩体操をやってもらうことにしました(その間に私たちは昼食休憩です)。意外と練習内容を覚えているものでキャプテン、副キャプテンを中心に声を掛け合って取り組んでくれました。子供達だけの世界で練習をさせると普段と異なる光景も見られました。「しっかり練習しよう!頑張ろう!」と思うと子供同士自然とかける言葉がきつくなります。お互いがお互いを注意しあう雰囲気が強くなり、みんなの目も沈みがちです。・・・ですので準備体操後にコーチとして自分ノート的に見た感想を話させてもらいました。
【GOOD】「よく覚えてきちんと体操できていた」「お互いに声を掛け合って頑張ろうという姿勢が見えていた」【BAD】「言葉がきつく、人ができていないことを責めている」「みんな楽しそうじゃない」【NEXT】「声のかけ方を前向きに!できないことを指摘するのではなく、よくできていることを褒める姿勢が大切!みんなの笑顔につながる声のかけ方を覚えよう」

子供たちの成長を見守り、気づきを伝えるのが私たちの役割。押しつけにはしたくはありませんが、話をした後に皆の目が上を向いて笑顔になったところで練習再開です。


今日は高学年生のみの練習のため、こちらはいつもより少し実戦向けの技術練習にウエイトを置きました。キャッチボールでは通常の練習に加えて、「遠投」「捕ってすぐスローイング」「足を使ったワンバウンドスロー」など守備に活かせる内容も取り入れました。


その後はこちらもバッティング練習。より実践的にシート打撃形式にして、守備側につく子供達にも実践的に守備練習をしてもらいました。この学年の今の打撃での課題は「ボールのスピードに目を慣らしタイミングを取ること」、守備での課題は「シチュエーションに応じた守り方を学ぶこと」です。この2つを効率的に学ぶために量より質を求めた練習です。下投げ、上投げ(スローボール)、上投げ(速球)と順番に打席に立って打ってもらいました。すると、これまでは、速いボールが来ると打つより前に腰が引けてきた子供も少しずつバットが出るようになり、空振りがファウルへ、ファウルが内野ゴロへ、内野ゴロがヒットへとどんどん対応できようになってくれました。素晴らしい成長ですよね。これは少し私たち指導者が成長を抑えていたのかもしれません。怖いことはさせたくないというところですが、怖さを知らないと勇気も持てません。改めて私たちも学ばせてもらっています・・・今度の試合は速いボールに自信をもって対応できるはずです。

このシート打撃練習では大人が投手をした後に、子供達にもピッチャーやキャッチャーもしてもらいました。NEXUSでは、全員ピッチャー全員キャッチャーが目標です。やりたい子、やれそうな子には少しずつでも経験を与えて可能性を伸ばすことを大事にしています。大概はピッチャーをやりたい子供が多いですが、最近はキャッチャーにチャレンジしたいという子供も結構います。印象的だったのは、加入したばかりの体格も小さな子供なのですが、キャッチボールはしっかりできていることからキャッチャー練習を本人に提案したところ即答でやってみる!と前向きな発言(お父さんは大丈夫?と心配な様子)。防具も恐る恐る着けてボールを取ってみてもらったところ、こちらは指導者の予想通りに見事なキャッチング。体や経験だけではないのです、こういった可能性を大事にしたいですね。近いうちに試合デビューもできそうです。


もう一人、こちらは何度か試合でキャッチャーをやったことがある子供なのですが、中々取れなくて少しマイナスイメージもあったようなのですが、先日の試合ではキャッチングが見違えるほど上手になり、また周辺からも褒められたことで、気持ちが前向きに切り替わったようで、自分はピッチャーはいいからもっとキャッチャーの練習をさせてくださいと言ってきました。普段は凄く控えめな子供が、きちんと希望を言ってくる。すごいことですよね、言われたことをやるのではなく「自分から言う、チャレンジする」すごく子供の成長を感じます。どんどん練習して名司令塔になってほしいです。

最後は、原点に返る意味で親子野球です。残って自主練習していた低学年の子供達も混ざってみんなでソフト軟式球とスポンジボールを使って親+低学年生 対 高学年生で試合をしました。子供達も楽しそうに、それより楽しそうなお父さんやお母さんたちも印象的でした。みんな野球が好きなんですよね。定期的にお父さんやお母さんとの交流試合はやっていきたいですね。これが私たちが野球チームを作った原点でもあります。親に勝ちたい子供とまだまだ子供には負けたくない構図は親子ともに大切なモチベーションだと思います。


というわけで、長い一日練習の記事でした。子供たちは半日ずつですが、私たち指導者は一日がかりのフル対応。練習後は達成感はあるもののグッタリです。毎回こうやって練習したら強くなるのかもしれませんが、週1回半日練習の真意は親子とも野球だけに捉われない生活をしたいこともあります。これが続けば親も子も指導者もいろいろな場面でモチベーションを維持できないこともあるだろうなぁと思います。時々こうやって実力アップも図りながら、日々の練習もこれくらい充実させていけるようにチーム力を上げていけるとよいですね。それがこれからの私たち指導者の目標です。


チームは低学年、高学年ともどんどん力をつけています。周りのチームも同じかもしれませんが、練習成果がこの後の試合の結果につながることを期待するばかりです。

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