PCG(Players Centered Games)として、これまでも練習試合等を通じて交流のあるみなとみらいブルーウインズさんとBクラス、Dクラス同時進行で試合をさせていただきました。まずは、お忙しい中スケジュール調整いただき試合をしていただいたブルーウインズさんの関係者様に感謝申し上げます。
会場の新横浜公園のグランドも新緑の季節と相まって芝生がきれいに生えそろい「まるで野球場のような気分だね」と子供たちの高揚感も伝わってくる環境での試合となりました。NEXUSは通常は地域の協力を得て、無償で公園を借りながらの活動(そのために会費も最低限の会費で運営できています)や対戦チームのご厚意で確保していただ会場を利用させていただくことが基本ですが、試合においては子供達に一層特別感を味わってもらえるようにNEXUSが公共の有料施設を確保する取り組みも進めており、今回はその取り組みの第一弾となりました。
まずは3年生以下で構成するDクラスの試合。Dクラスは基本ルールはあるものの双方のチームの合意があれば特別ルールも認められます。NEXUSの子供たちは3試合目となりますが、ブルーウインズさんは試合すら初めてのお子さんも含まれているとのこと。お互いに楽しめるルールとしてNEXUSは下投げ、ブルーウインズさんはTボール形式による攻撃とし、参加選手全員によるスターマン形式で試合を行いました。またバットを投げる癖を両チームとも無くすため、打撃後はバットを指定場所において走塁を始めるという特殊ルールも取り入れました。
NEXUSの低学年の子供たちは、とにかく自分達で声を掛け合って意識や理解を深めることがとても上手です。お互いのポジションをうまく間隔を取りながら守ったり、守備ではその子の個々の特徴を踏まえて声をかけてあげたり、試合運びも随分と上手になりました。前述のとおり今日はBクラスとの同時進行ということもあり、Dクラスの試合運営のほとんどをコーチではなく子供たちのお父さんに対応していただきました。お父さんたちも声を掛け合って、また時にはプレーヤー(投手役)としてグランドに入っていただくなど子供達とともに楽しんでいただけたと思います。最後の挨拶では、ブルーウインズさんのお子さんからも「楽しかった」「もっとやりたい!」と声が上がっていました。勝ち負けもありますが、一生懸命プレーしてもっと野球をしたい!という言葉が、チームの垣根を超えた合言葉となるよう、共に頑張っていければいいですね。試合終了後、ブルーウインズさんからNEXUSの子供たちが守備が上手いことにお褒めの言葉をいただきました。これは指導者としてもとてもうれしい言葉でしたが、Q「どういう練習をしているのですか?」という問いにA「いや、守備の練習はほとんどしていないですよ」、「・・・」的なやり取りになってしまいました。NEXUSは短い練習時間なので特に低学年生はバッティング練習が中心、そのボールを捕ることが練習なので、こういった試合形式ではそのまま練習でのプレーが実戦でできているんでしょうね・・・という感じでお答えさせていただきました。でも少しでも良いなぁと思っていることは嬉しいですね。次回練習で子供達にも伝えてみたいと思います(子供たちが努力していることもあるかもしれませんしね)
続いて4年生以下中心のBクラスの試合。PCG初勝利を目指して、子供達も勝ちにこだわって頑張ろうという意気込みで試合に臨みました。最近の打撃のテーマである「タイミング」を大事に試合前からバットを片手に足を上げながら気持ちを盛り上げます。私たち指導者は投手に合わせて打撃スタイルを変えることを望みません。(例えば相手がストライクが入らないならばバットを振らずに様子を見るとか速いピッチャならばとにかくバットにあてて転がすとか・・)むしろどんな投手でもフルスイングでホームランを求めています。そのためのタイミングを大事にしてほしいと思っていますが、少しずつその想いが実を結んで内野の間を強く抜けていく打球や、外野へのフライも見えるようになってきました。守備はベースを開けず、先への進塁を許さない姿勢を勉強してきましたが、ベースカバーも上手く対応していました。そういった少しずつの努力が成果となりPCG初勝利を得ることができました。相手チームへのリスペクトは必要ですが、自分たちの努力による勝利はチームの皆で喜んで良いと思います。この勝利の感触を継続して得られるよう切磋琢磨していきましょう。
全選手に言えることですが、試合が終わると子供たちはチームの結果以上に個人結果に一喜一憂します。前回良い結果だったり、前日の練習が調子が良かったりした子は、すごく良いイメージで試合に入り、結果が伴わないとすごく落ち込みます。でも野球って、特に打撃は水物ですし、投手や守備だって条件により結果が伴わないこともたくさんあります。悪い結果の時にその悪い原因となったイメージや動きをどうやって払しょくできるか、これは子供が自分でクリアしていく課題と思います。もちろん私たちも支援は惜しみませんが・・・この課題を子供自身で整理して乗り越え、一層子供が大きくなってくれると嬉しいですね。
最後に今日はPCGを支援してくれてくださっているCalbeeさんが両チームのマンオブザマッチの選手に素敵な記念のお菓子を贈呈してくださいました。Bクラス、Dクラスのマンオブザマッチの子供たちの誇らしげな照れ笑いが印象的でした。でも野球は一人でやるものではありませんし、見る人によってマンオブザマッチも変わります。次は記念品はありませんが、マンオブザマッチの「誇り」をかけてそれぞれの子供達が頑張ってもらえればと思います。残念ながらPCGは会場と対戦相手の都合で少し間が空きそうですが、次回の試合に向けて来週の練習からまたみんなで次の「NEXT」となる課題を見つけてチーム力を上げていきたいですね。
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