7月24日練習(荏田西グランド)

 猛暑の日々が続きますが、今日は全学年が参加しての練習となりました。スタートの時点で30度近い気温でしたが、子供達は草むらの中で成長した大きなバッタを追いかけて走り回っていました。もちろん野球を目的に集まっているので集中力がないと見えるかもしれません、でもまだ小学生、野球のことだけを考える必要はありません。友達と遊ぶように与えられた環境で子供同士ワイワイやってもらうことこそNEXUSの仲間と一緒に楽しむという活動そのものです。そうやって練習の前後に別のことで子供同士がじゃれあう光景は好ましいものとして温かく見守っていきたいと考えています。


 さて練習ですが、上級生、下級生とも前回の試合の振り返りからスタートです。NEXUSでは、「試合で勝つために何が必要か」、「どうしたら上手くなれるか」子供自身が考えることが大切だと考えています。指導者が「これができなかっただろう」を強調するのではなく、子供がそれを考え、その課題を解決する練習方法を提示するのが指導者の役目と考えています。


 上級生ですが、課題は「守備力の向上」「速い球への対応」です。今日は守備の基本となるキャッチボールと大量失点につながってしまう外野でのフライやバウンドの処理の練習をしました。すぐに改善することではありませんが、こういう練習の積み重ねで外野フライが1つでも処理できるようになれれば一層接戦に持ち込めるはずです。打撃では速球に目を鳴らすためにお父さんや高校生のお兄ちゃんの投げる速球に合わせてバットを振る練習に取り組みました。気分よく打つことも大切ですが、速いボールに空振りしながら速いスイング始動ができるようになれると良いですね。まずは目から・・・ということでこちらも次回の試合で効果がでるでしょうか・・・楽しみにしたいと思います。


 下級生は、前回の試合で良い打球を打ってもボールを取られてしまう、自分たちは相手よりも守備のミスが多く点を取られてしまったことを反省点として挙げました。そこで課題としては「守備力の向上(特にスローイング)」と「内野を超えるボールが打てるような強い打撃」としました。まず軽いジョグトレーニングの後、キャッチボールを行います。通常の肩や肘、下半身を意識した投げ方から入り、最後は遠投にチャレンジしました。NEXUSでは肩肘予防に気を使っていますが、より「遠くに投げる」、より「速く投げる」ということを教えていないわけではありません。投げすぎは良くありませんが、負荷をかけて個々の投球の能力を上げることは特に暖かい季節には積極的に取り組ませています。少しずつ全身を使って遠くまでボールが投げれるようになってきました。下級生はまだまだ先があります、今のうちに正しいフォームで良いボールが投げれるように身につけさせていきたいですね。そのあとは打撃練習となりましたが、打撃は個性があるのでまずは個々の打ち方を尊重し、そこに少しずつ飛ばせる要素を加えています。こちらも化けるのはもう少し先になるかもしれませんがその先のステージで良い結果となるよう礎をきちんと築いていきたいところですね。


 その後は下級生チームの3年生は上級生に混じってゲーム形式をします。今日のゲーム形式は3年生がこの後出場を検討中のPCGのCクラスに出場できるよう、3年生に投手や内野手をやってもらい軟式ボールでの野球形式を経験してもらいました。3年生は1年間基礎の練習を続けてきたせいか、上級生に混じって堂々とプレーしてくれました。細かいミスやルールは今は気にせず、一ランク上の野球を楽しんで学んでいってほしいですね。そんな3年生を温かく迎えるお兄ちゃん達もどんどん頼もしくなっています。


 一方の一二年生は、お父さんを含めてトスボールで試合です。こちらはとにかく変わらず元気一杯。これまでリーダー役だった3年生がいなくなり、これまでお兄ちゃんに従っていた1,2年生が自分たちの時代が来たとばかりに元気一杯いろいろな声掛けをしていました。今はプレーの内容云々より、打って投げて走ることをひたすら楽しんでもらえればそれでいいと考えています。30度以上の炎天下の中、親御さんたちはみんなぐったりしている中でももっとやりたいと言い続ける子供達、野球に前向きな姿勢を持ち続けてほしいし、持ち続けさせることが低学年期の子供を預かる私たちの責任と思っています。


 最後にトピックを1つ。低学年の一人の子供が試合形式で「どこまで打ったらホームランになる?」と質問。私がグランド内は全部フリーなのでランニングホームランしかないけど、もしここからあの外柵を超えるボールを打つことができたらホームランだな」と答えたところ、質問した子は100m以上先の外柵を見つめて「そりゃあ無理だよぉ」と答えました。するとそのやり取りを聞いていた別の子供が「4年生の〇〇君ならあの柵を超えられるよ!」と横から口をはさんできました。1,2年生から見て4年生5年生はとても大きな存在で憧れなんだなぁと感じました。自分達ではとても難しいけど、上級生ならできると思ってくれている、チームとして凄く大事なことと思います。上級生が下級生の憧れとなり続けるように上級生を伸ばしていくこと、それに追いつけるように下級生も伸ばしていくこと、それの連続が良い連鎖を生むようなチーム作りをこのまま続けていきたいですね。来週はさわやか杯最終節。全員力を合わせて1勝をもぎ取れるように頑張りましょう。

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