今日はグランドの関係で8時からの練習となりました。昨晩の暴風もあり、朝からグランドの水たまりには氷が張っていました。子供達も朝からおはようの挨拶の次には、寒い寒いという声が聞こえていました。
NEXUSではチーム結成当初から野球技術の向上だけでなく、どんな運動にも応用できる体作りも目指しています。以前は夏場の練習でも全体の1/3位は体力メニューを入れていましたが、最近は季節により強弱をつけて、夏場は準備体操に一つメニューを加える程度に体力メニューを抑え、冬場は逆に肩肘のメンテナンス期間、春以降に高い技術を習得するための準備期間として、ほとんどの時間を、ボールはほとんど使わずに基礎体力、体幹など鍛えるトレーニングに費やします。ユニフォームを着ている子供がいるので、野球チームに見えますが、練習内容からすればなんのスポーツをやっているのかまるでわかりません。
ここまで書くと、NEXUSの冬場のトレーニングというものは息も絶え絶えの過酷なものに聞こえるかもしれませんが、実際は子供達の奇声や歓声が響き渡る、まるで公園で遊んでいるような内容ばかりです。私たちが目指すのはそこにあって、ただ「走る」、ただ「筋力をつける」というようなことではなく、みんなで追いかけっこしたり、互いに競争したり、ゲームをしながら気づけば一生懸命走っている、瞬発力が鍛えられている、ボールを取るための基礎技術が身についている、、、これがNEXUSの体力メニューなのです。2,3カ月もボールを投げないような練習をしたら、レベルが1ランク下がるのでは?というご心配もあるかもしれません。でも一歩下がって基礎体力をつければ春には2倍のスピードで野球技術を成長させることができる、そういうメリハリが大事なことと考えた取り組みです。
具体的な今日の練習メニューは、フリスビーを使った並びっこベースボールで体を温め、そのあとは、フラフープ回し競争、フットボールを使ったボール回し競争、ハードルを使ったジャンプしてくぐってリレーなど、メニューの言葉を聞いてわかる通り競争意識をあおって誰もが自然と頑張れてしまうようなトレーニングを立て続けにやっていきます。子供同士でワイワイやるので疲れたと離脱してしまう子はいません。みんなで笑いながら、そしてチーム同士で上級生から下級生まで協力し合って勝利を目指す、その部分は普段の野球の取り組みと同じです。
2,3年やっている上級生は内容やコツを理解していて、下級生にどうしたらいいかを丁寧に教えていたり、みんながうまくできるように声掛けしたりしていました。下級生も上級生に負けじと必死に取り組んでいてほほえましい光景の連続です・・・リーダーシップやチームワークは野球に限らず将来社会に出ても必ず必要になるものだと思います。いまからこういったチームの活動の中で子供達に協調性の芽を養うことができればなお良いと考えています。
通常はみんなの息が上がってきたところで、普段はバッティング等の練習を入れていくのですが、残念ながら今日はグランドの使用時間も短くここで練習終了。普段打つのを楽しみにしている子供に、「今日の練習楽しかった?」と聞くと「うん、トレーニングも楽しいと思っているよ」と明るく答えてくれました。実はこの子供は昨年のこの時期に入ったのですが、トレーニングが野球に思えなかったのか途中で抜け出すことも多かったのですが(NEXUSではそういう場合は、子供の選択を受け入れ、人に迷惑をかけなければ自由にさせています)、1年を経て野球だけでなくそれにつながるトレーニングやみんなと一緒に活動することに喜びや楽しさを感じてくれるようになったんだと思うととても嬉しい気持ちになりました。
思いっきりボールを投げたり、それを打ったりする季節はまたやってきます。その時に今よりももっと速いボール投げれるよう、もっと遠くにボールを飛ばせるよう、いましっかりと体を鍛えていきましょう。
0コメント