新しいチャレンジ、君達の可能性は無限大だよ!

 3月になり気温がドンドン上昇していますが、今日は20度を超えるような暖かさ。いよいよ野球シーズン到来です。NEXUSの活動方針となる「週一回半日練習」「少人数制」「親御さんの当番無し」「罵声や強制も無し」は、NEXUSを選ばれるお子さんとご家族にとって、野球チーム選択における重要な要素であり、NEXUSがお子さんにとって野球を楽しめる環境であることはお伝えしている通り事実なのですが、既存の多くのチームが練習期間をたくさん設け、たくさんのコーチで練習を実施するのにも、それ相応の理由があると思います。それは、野球には様々な技術要素が必要で、加えて試合においては、フィールドの9人が与えられた条件において9人9色の動きをしなければならないため、動きを覚えるためにたくさんの時間をかけて練習し多数の指導者が個々に指導を加えることで頭と体にそれを染み込ませていく作業が必要だからだと思います。私たち指導者(40代)の幼少の頃は、地上波で野球中継が毎日あり、夕食などでは常に野球中継を見ながら・・・なんてこともよくあり、昨日の巨人戦の○○のプレーはここが良かったとか、そんな話は学校でも日常茶飯事の話題でしたが、今の子供達はそんな環境からしても全然違うのです。NEXUSの子供達は、概ね練習に来た時は、夢中で野球をしてくれますが、それ以外はほとんどの時間を勉強やゲームなど他のことに費やすわけで、圧倒的に野球の知識を吸収する時間が短いのです。

 結成当初は低学年だった子供達ですから最初はそれでも十分だったわけですが、高学年になればなるほど野球の知識が不足していることによる、動きの隙が得点に結びつけられてしまう場面は多々見られるようになってきており、それはそれで野球というゲームを楽しく思えなくさせてしまう要素となりかねない・・・と私たち指導者も日々頭を抱えているわけで、こういう方針のチームが当たる壁なのだと思います。チームの活動方針が勝つために無理強いをすることを良しとしないわけですから、このためにたくさんの練習をすることやポジションを固定したり染み込ませるために強制的な指導をしてしまえば、チーム活動の方向性として大きな矛盾に相対することになります。NEXUSは子供が中心のチーム、チームをどうやって作り上げていくか、それは子供の声に耳を傾けるしかありません。そこで、今日は上級生に集合時間の少し前に集まってもらって、一度私たち指導者が思う課題を子供達に話し、子供達がこの後のチームをどうやって作っていきたいのか?どんなチームを目指したいのか?を子供達に聞いてみることにしました。集まった10人弱の子供達からはいろいろな意見や提案を聞くことができました。詳細は省きますが、試合に近い練習をするために、「大好きなバッティングは少し減らしても守備の時間を作ってみよう」「準備体操とか、のんびりしている時間を少しでも減らしてきびきび動けば、自然と練習できる時間が作れて半日でもフォーメーション練習もできるよね」とか・・・子供たちなりに今の環境で自分達にたくさんのことを取り込む術を提案してくれました。「じゃあ、そうなるように今日からやってみよう!」私たちが子供達にかける言葉はそれだけです。。。それでいいんでしょうね。子供に自覚を促すきっかけを与えるのが私たちの仕事。あとは子供がどう思ってどう動くか、そこから無限の可能性があるわけです。。。ここからの子供達の自覚と成長に一層期待したいと思います。とはいえ、現実的には1万通りとも思える動きを子供達にマスターさせるのは不可能であり、様々な場面に活かせる基本かつ重要な要素を着実に教え込む手法を私達指導者はこれから勉強していかなければなりません・・私たちもこれからチャレンジしていきます。前置きが長くなりましたが、私たちのチームは他のチームに劣る課題もあるということ、良いことばかりではありません。それを受け入れて課題と認識し、その中で最大限成長できる方策をみつけることが私たちに課せられた使命(チャレンジ)であると思います。

 

 さて、練習ですが今回は2回目の体験の子供2名に加えて初めての体験の子1名も来てくれました。マイク片手にインタビューしてくれる低学年生、大分慣れた様子です。NEXUSの子供達は不思議と仲の良すぎる友達を作らず、その日近くにいた子供同士が仲良しの友達的な雰囲気を作ります。上級生も下級生も同じようにみんな友達、その雰囲気はいつみても素晴らしく体験の子ども達もすぐに馴染んでもらえるのだと思います。さきほど話し合いもあり、キャプテンなどの上級生が皆に声をかけて準備体操やリズム体操、キャッチボールをてきぱきと行ってくれました。それだけでもミーティングをやった甲斐があるというものですね。

 

 そのあとは上級生と下級生に分かれて練習です。下級生の方は基本的な技術要素を楽しみながら身に着けてもらうことを意識しています。投げ方、取り方、打ち方、監督の声掛けに合わせて動いているだけで自然と野球の基本的な動きが身につく、そういう自然な雰囲気を大事にしています。ここのところタイミングの取り方に重点をおいていますが、これまであまり飛距離の出なかった子供、リズム感がなく打つまでの間を取るのが苦手だった子供達もどんどん飛距離が出ているようです。今のうちにボールを捉える技術を身につけてくれれば、先々軟球の重さがあってもはじき返す力を持たすことができるはずです。今は、ワイワイガヤガヤ、ザワザワニコニコ、お父さんお母さんも含めてみんなで楽しくをやり続けてほしいですね。


 上級生の方は、ミーティングで決めた練習の方向性となるよう、守備練習から打撃練習を兼ねたシートバッティングを行いました。ミーティングをしたからといって、それだけで皆が動けるようになるわけではありませんが、外野にボールが飛んだらすぐに内野に返す、次のベースを開けないように声を掛け合う、オーライの声をかける、など少しずつ試合で必要な技術の習得に向けた芽が生えていました。これからこの芽に水を与え、花を咲かせるまで、道は長いと思いますが、続かない道はありません。子供達の作る無限の可能性を懸命に応援していきたいです。バッティングの方も最初はタイミングが取れない子供達も少しずつボールのスピードになればきっちりミート出来たり、外野まで飛ばすことができたり、冬の練習の成果は出ていますし、子供達がその成長を実感し自信となっていってほしいと期待しています。


 最後に嬉しいお話を・・・前述の体験に来てくれた子供の1人が皆の前で、「このチームに入れてもらって、みんなと一緒に野球をやりたい!」と堂々と入部宣言してくれました。まだ1年生です。NEXUS初のことかもしれません。自分の意志でチームに入る、それを表明してくれる、その自立心と勇気はこのあと野球に限らず、様々な場面で生きるはずです。これから5年間一緒に頑張っていきましょう。残りの2人も3時間のみっちり練習でぐったりした顔をしていましたが、練習はしっかり楽しんでいってくれたようでした。NEXUSでは体験期間を3回分設けています。できればしっかり3回体験してその結果で本当にこのチームでいいのかを考えてもらって入部してもらいたいからです。ですので、慌てて入部表明する必要はありません、また野球がやりたい、このチームの友達と野球をやりたいと思ってもらえるならば、ぜひ次回も体験参加お待ちしています。現時点で新2年生(現1年生)以上は体験参加者が加入すると定員となる見通しです。新1年生も定員が近い状況です。NEXUSにご興味をお持ちの方、NEXUSは基本(体験入部の)先着順に入部していただいています。お早めのご連絡をお待ちしています。

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