野球は簡単じゃないね

 4月になり、それぞれ学年が1つ上がりました。チーム結成当初は3年生までしか受け入れていなかったのですが、いよいよ6年生から1年生まで小学生の全学年が活動するチームとなりました。NEXUSは1学年7名までを基本としたチーム、6学年の子供達を体格などに合わせて効率的に練習させることは至難の業。「技術レベルの差」、「体格の差」、「目指す目的の違い」、そういうものを含めて週1回半日の練習をどれだけ密度が上げられるかは、私たちの課題、挑戦です。


 そんな中、今週はグランドが2回確保できたこともあり、土曜日は4年生以上、日曜日は3年生以下と参加者を分けた練習となりました。これからの試合シーズンを前に、4年生以上には少し実戦の予行演習が必要ということから、今日はコーチも密度を上げて紅白戦です。アップから試合当日をイメージして2チームに分かれてウォーミングアップを行いました。その後は一緒に試合前シートノックを行ってゲーム開始です。


 各自が冬の練習を経て久しぶりの実戦。でも冬から春の練習で一定の自信をつけてきた自信なのか試合前は子供達になんだか前向きというかやれそう!っていう雰囲気を出してくれていました。そういうやれる!って自信は素敵ですが、思い通りでないときの落ち込みもまた大変なものです・・・試合では、練習とは違って思い通りにいかないことばかり・・・みるみるうちに子供達はシュンとしはじめます。「ストライクが入らない」「ボールが取れない」「ファーストに正確に投げれない」「取ったボールをどこに投げていいかわからない」「打席でボールを見逃す」「ボーっとしていて牽制でアウト」・・・などまぁ悪い方に見ればうまくいかないことばかり。途中で落ち込んで泣き出す子供もチラホラ見えました。当たり前です、もちろんしっかり練習してきましたが、試合のプレッシャーは練習とは異なります。試合ってそういうものであり、そこが野球の難しいところで(どのスポーツでも同じですね)、子供達が普段いかに試合を意識して練習していないか・・・ということなんです。今日の紅白戦の意図は、子供達が後に当たるであろう壁を壁として認識してもらうこと。子供自身が課題認識することが、一層の自発的な子供の成長につながります。コーチもいつもと違って良い所だけを誉め続けるのではなく、少し子供達に上手くいかない理由を説明し「ここの部分をうまくなろうね」と課題を提起し、ここからの上達や練習への取り組みの改善をやっていこうと前を見据えました。


 題名の通り野球は簡単じゃありません。やることはたくさんあって、それを一つ一つクリアしていくことが大切です。プロにだってオープン戦前に紅白戦があります。子供達にとっても同じような位置づけ、チームとしても子供達も焦る必要も下を向く必要もありません。一つ一つのプレーを見れば、力強くボールを捉えるシーン、速球を低めに投げ込むシーン、中継プレーや走塁も随所に練習の成果も見えていました。(普段はブログもこっち側をフューチャーして書きますが、少し裏側からの目線で書いています)


 最後に試合のプレッシャーに打ち勝つ方法は2つあると思っています。1つはどんな場合でも体が勝手に動くくらい練習を重ねること、もう1つはどんなプレッシャーもその場を「楽しむ」前向きな気持ちを持たせ、練習と試合に区別をつけないこと。NEXUSは後者を目指しているわけです。最後の「結構疲れたなぁ」と笑いながら引き上げる子供達。それでいいですね、終わったらケロッと一日楽しかったなって思ってもらっている証拠です。また来週も頑張ろうね!

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