勝ちは麻薬、負けは良薬。負けて学ぶことも大事だよね

GW2日目、初日の雨も止みさわやかな陽気となりました。


 今日は上級生は試合、下級生は練習という予定でしたが、前夜の雨を見てグランド確認に行った監督から相当の水たまりが残っていると連絡が・・・慌てて保護者の皆様にグランド整備の手伝いをお願いしたところ、直前の連絡にも関わらず練習時間の1時間前には多数の親御さんと子供達がやってきて、ドロドロになりながらも水を掃いてくれました。はじめは池のようだったホームベース周辺も皆の協力によりみるみるうちに水が無くなり、試合ができる環境まで仕上げていただきました。。親御さんへの束縛や無理な協力は極力さける運営方針の中で、子供が楽しめる環境作りに一定の協力や支援がなければ練習も試合も対応しきれないという課題は、当初想定していたもの以上に大きなものです。「練習のコーチ」、「試合の審判」、「ケガをした時のフォロー」どうしても手伝いが必要な場面があり、助け合いがどこまで成立するのか、このチームを立ち上げた私たちのチャレンジではあります。本当に困ったときは、お互いを思い、助け合えるチームであることが理想ですが、それには保護者の皆様の理解が必要です。本当に私たちが理想とするチーム作りを支えていただいていることが嬉しく、感謝の気持ちで一杯です。


 そんな前段もあり、親やコーチは準備で手一杯という状況ですが、子供達は自主的にウォーミングアップを始めてくれました。NEXUSは自主性を重んじるチーム、アップも含めて子供同士でメニューを考えて協力してやってくれれば、どんなやり方でも良いと思っています。なんでもコーチに聞くのではなく、自分達でやってしまい、「終わりました!」と言ってくれる、子供達の成長とチーム力の向上にもびっくりするところがあります。


  その後は4年生は試合準備、3年生以下は練習をはじめます。最近はコーチが多忙だったり、こういった試合の日が多く中々目をかけてあげられず、お父さんコーチの皆様にはたくさん手伝ってもらっています。こちらも本当に感謝しています。そして中々しっかり対応しきれなくて申し訳ないです・・・とはいえ、できるだけコーチから指導はしてあげたいので、試合までの間はコーチ中心に練習を始めます。はじめに先日の試合を振り返ってもらいました。60点も取って凄いねと言うと、まぁブンブン丸の子供たちですから打撃は鼻息が荒く、至って当たり前といった雰囲気でしたが、「でもさ、なんで50点も取られてんの?」と聞くと「うーん、中々上手くいかないんだよなぁ・・」と自信なさげに・・でも子供達の中から「フライが取れたんだよ!」っていうコメントが出ました。コーチは、「フライを取ると君たちの試合の場合は1点も取られずに済むよね。だからフライが取れるようになれば点数を取られない確率は上がるよね」というと子供達は納得の表情。よしフライがもっと取れるように練習しよう!ということで今日のテーマを決めました。低学年の子供達はまだ視野が狭く、一つのことを大事に繰り返し練習することが大事だと思います。守備、打撃、走塁、野球にはいろいろな要素がありますが、一辺に覚えることはできないわけで、自然と身につく練習を続けさせたいそんな思いで日々練習に取り組んでもらっています。そんなことでコーチを中心にNEXUSメソッドを中心としたキャッチボールを入念にやってもらい、その後は守備練習で先日の試合の復習を兼ねた守備の向上をはかります・・・まだまだバウンドに慣れていない子供達ですので様々な種類のゴロやバウンドに対応しきれないこともたくさんありますが、ボールを必死に追いかけ、飛びつきながら頑張っています。今からそれだけしっかりやっていればこの先はきっと上手になるはず、焦らず慌てず楽しく頑張っていきたいですね。その後はお父さんコーチに練習をお願いしてバッティング練習や試合形式をやってもらいました。


 今日は4,5年生のリーグ戦であるあじさいリーグの第2戦、久本ブルーエンジェルスさんをお迎えしました。ブルーエンジェルスさん遠路お越しいただきありがとうございました。ご存じの方もいると思いますが、全国大会にも出る強豪チームさんでして、コーチもちょっと興味深々。でも子供達にはできるだけ委縮してほしくないので、何も情報を与えずいつも通りに試合に臨んでもらいました。前回勝利した流れを大事にどこまで通じるかやってみようと、同じメンバー打順でいざ試合へ・・・まず選手たちを驚かせたのは、ブルーエンジェルスさんの主審の方。身なりからプロの審判の方で急にドキドキが増してしまったそうです。こういうことも慣れです。予定していた公式戦が無くなった関係で急遽対応していただけたとのこと、子供達にとっては勉強になる刺激でした、どうもありがとうございました。


 そんなことがあってかなくてかはわかりませんが、自慢のNEXUS上位打線が1回の表に敢え無く凡退し、迎えた守り・・・こちらも自慢のバッテリーで真っ向勝負を挑みますが、外野にはじき返されてしまいました。まず中々外野に飛ばされることの少ない投手なのでゴロを打たせてアウトを取るのが通常パターンですが、ブルーエンジェルスさんのしっかりしたインパクトの打撃の前に次々と外野にフライを打たれてしまいます。言い訳とはいいませんが、NEXUSは少人数制、全員出場が基本のチーム。外野の子供は少し練習が不足していることもあり、外野に飛んだフライは中々処理ができず、アウトにできるものも長打になってしまうことが多々あります・・・今日もそのような光景が何度も見られましたが、それでもその子たちができる、カバーや返球でなんとか失点を抑えながらみんなで踏ん張りますが打者一巡の猛攻を受けてしまいます。それでも2イニング目は心を落ち着けて低めにボールを集めてゴロを打たせ0点で戻ってきました。それでいいんですよね。どうしたらアウトにできるか、自分に何ができるか、それは子供が考えてやること。やられたらやり返す、その結果は必ず次につながるはず。今日の投球でもう一回り大きな投手になれるはず、上には上がいる、成長はし続けなければ抜かされる、そんなことを学んでもらえるだけでこの教育リーグに参加している意味があることなのだと思います。

 

 その後はNEXUS打線もヒット、四球に盗塁も絡めて追い上げムードを作りますが、2番手投手もブルーエンジェルス打線につかまり若干点差の開いた最終回・・・監督が選手を集めて「追いつくにはどうしたらいい?」と聞きます。子供達の目も下を向きがちでなかなか答えがでてきませんが、監督から「アウトにならなきゃいいんだよ!」って当たり前すぎて面白い指示が!そうだみんなアウトにならないように頑張ろう!ということで、もう一度子供達の心に闘争心を沸き立たせます。今まで思い切って振るだけの子供達もボールを選んだり、もちろんストライクには思い切って手を出してファウルで粘ったり・・とランナーを並べて徐々に追い上げますが・・・最後は力及ばず16対9で敗戦となりました。3,4年生の多いメンバーとはいえ、多く練習を積んできた強豪チームに防戦一方とならない試合を展開できたことは一つの成果だと思います。今日の敗戦は次へのステップです。「勝ちは麻薬、負けは良薬」、長い野球人生、1つの敗戦でこれほど多くのことを学べるならば、今日は充実した一日だったのだと思います。次はそれぞれが少しずつの改善を図って勝利という喜びを手に入れようね。


 最後はブルーエンジェルさんからの提案もあり、試合に出きれなかった子供達が出れるようにエキストラマッチを行い4年生にも試合の場を経験してもらいました。中々4年生に十分な出場機会を設けきれませんが、数少ない枠を4年生同士に競わせて切磋琢磨させる取り組みも考えていますし、5月からは4年生の公式戦も控えています。こういった経験を重ねて自分たちのフィールドで力を発揮してもらえることを期待しています。

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