まだ6月下旬なのですが、既に初夏の様相。天気予報も猛暑日見通しという中、午後に3,4年生の試合が組まれたことから、午前中は1,2,5,6年生が練習、午後は3,4年生が試合として学年ごとに分かれた活動となりました。
午前中の練習ですが、体験希望の1年生2人が参加してくれました。お父さんの後ろを不安げに歩いてくる体験のお子さんの姿が初々しい感じです。まだ小学校入学したての1年生ですから当たり前と言えば当たり前。でもこのチームで活動する子供達は自然と参加に前のめりになってきます。今日はどんな練習をするだろう?今日は上手く打てるかな?という期待を込めて参加してくれているのでしょう。練習が終わったら、また次の練習を楽しみにするそんなチームでありたいと思います。
自己紹介、準備体操、ボールトレーニングの後は1,2年生、5,6年生に分かれての練習です。1,2年生は投げ方、取り方の基本練習、バッティング、ゲーム形式といつもと同じような流れで練習を進めます。まだ野球の導入段階の子供達にはある程度繰り返しが必要ですがいつも同じでは飽きてしまいます。そこで練習の流れは同じようにしておいて、毎回少しずつ違う要素として「遊び」や「競争」を入れる工夫を凝らしながら基本的な技術を身につけさせていきます。野球をすることに「苦しさ」「つらさ」は不要で、いつも「楽しい」が前に出るように意識しています。これが「遊び」です。一方野球に必死な子供達は、競争で勝てないことに「悔しさ」を持ちます。この「楽しむ」の中の「悔しさ」は子供自身が自分に成長を促す要素になります。次のチャレンジへ頭で考え、体を動かす、野球に限らず子供がセルマネジメントを実践する、それが自然にできるようにさせるのがこの時期に大切なことだと考えています。今日もいつも通りワイワイガヤガヤ楽しそうな声がしていました。体験の子供がホームランを打った際に周りの子供達が素直に「スゲー」って言えること、コーチに「ホームランたくさん打っちゃった!」「また来るね!」ってすぐに話してくれること。とても楽しい環境で野球ができているなぁと思います。
一方の5,6年生。こちらは来週からまた試合も続くというところで、苦手なものの克服を意識した練習です。まずキャッチボールの後、2チームに分かれて送球とカバーリングを意識した「競争」をしてみました(説明すると長くなりますので内容は記載しません)。上級生になると、勝ち負けには何か「実」がないと勝負に身が入らなくなりますので、負けた方は「腕立て伏せ5回」とか「スクワット5回」とちょっとした罰ゲームをいれて真剣勝負でトレーニングしてもらいます。ボールが来ないとしても、万が一に備えて、一生懸命走ってバックアップに回ることの大切さが少しでも身につけば良いのですが・・・その後はバッティングとシート打撃を行って練習終了。打撃の方は全体的に軸のできたスイングが身についてきて外野までボールを飛ばす子供が増えてきました。あとは各チームの好投手相手にどれだけその練習で培ったスイングを出せるか・・・来週が楽しみです。
午後は3,4年生の試合。12時を過ぎて30度をはるかに超える環境下ですが、子供達は元気一杯に出てきてくれました。実はこの元気一杯というのがやっかいでして・・・試合前のウォーミングアップから全力で動き出してしまい、試合が始まる頃には顔を赤くした子供達がすごしゲッソリした顔でテントの中で座り込んでいました。常に全力でやることを意識してきた子供達には中々自己抑制は難しいもので、そこは指導する側の責任でもありますが、もう少し環境に合わせた準備のやり方をこれから教えていければと思います。
試合の方ですが、開始直後から集中力を欠いたNEXUSは、序盤からフォアボールやエラーなどで失点を重ね、相手投手の速球に手が出ず・・・と結果的には大敗でしたが、サードゴロを思い切ってバックホームに投げてみたり、ピッチャーもしり上がりに伸びのあるボールを投げたり、キャッチャーも次第にボールをブロックできるようになったり、ライトゴロにチャレンジしたり・・要素として上達している部分はたくさんありました。まだ3,4年生は試合を始めて3カ月ほど。十分な練習を積んでいるチームとは実力的に釣り合わない部分もあります。下を向くことはありません。負けた悔しさからその原因をそれぞれ振り返り、成長の一歩としていく。この繰り返しが今後の君たちを作り出していくのです。成長するかどうかは子供自身にかかっています。私たちはそのお手伝いをしながら、子供の成長を見守っていきます。遠路お越しいただいた山下ジャイアンツさん、暑い中で十分な環境を用意しきれませんでしたが、試合をしていただき、どうもありがとうございました。
最後になにしろ「暑い」1日でした。コーチである自分も帰宅後はほとんど動けず、倒れこむように寝ました(笑)。これからは「暑さ」との戦いが続きます。熱中症対策を講じながらできる範囲で効率的に活動を継続していけるように工夫していきます。
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