現状に満足しない!今の自分を飛び越えよう!

 一昨日の試合を終えて、どの学年も公式試合は一段落。ここからの秋シーズンは、個々の成長、チームの成長を見据えてここまでに浮かび上がっている課題を修正し、個々の特長を一層伸ばす、そんな時期に充てていきたい考えています。


 そんな中、今日は2年以上もいつもお兄ちゃんに付き添って練習(遊び?)に来ていた1年生が入部表明してくれました。NEXUSにはお兄ちゃんに付き添ってたくさんの幼児がグランドの片隅で遊んでいます。小学校1年生になっても同じように遊んでいる子もいますが、少しずつ周りで一緒に遊んでいた子供たちが入部表明し練習参加していく中で、そろそろ自分もやろうかな?という気持ちになってくれるようです。正直私たちも1年生から熱心に野球をするのもどうか?と思うところもあり、基本的にあまり勧誘はしていません。子供が子供自身でこのチームで野球をやりたいと思ってくれるのを待って入ってもらうのが最近の流れです。「やっぱり楽しそうだからここで友達と野球をやりたい!」と言ってくれる瞬間はいつも嬉しく感じます。誰が見ても、誰がやってもこのチームの野球は楽しいと常に思ってくれる環境作りは今後とも大事にしていきます。


 練習ですが、全体での準備体操、キャッチボールの後は軟球を使う3年生以上とテニスボールなどのソフト系のボールを使う2年生以下に分かれて練習します。2年生以下は10名前後の構成になりますので1グループで練習できますが、3年生以上は20名を超えますので2グループに分けて練習をします。


 まず2年生以下ですが、捕る投げるの基本動作から守備練習、Tスタンドやトスによる打撃練習と、毎回基礎を習熟するメソッドを入れながら、反復練習を繰り返して野球の導入時期の基本動作を身に着けます。遠くで見ていた3年生が自分もあの練習やっていたなぁとつぶやいていました。そうその練習を身に着けたからこそ、今ここで軟球でも自然にプレーができるのです。今は同じような練習の繰り返しでも全力投球、全力スイングを継続してNEXUS流の野球の基礎を身に着けてほしいです。横から様子を見ていたコーチに、ある子が「俺のホームランを見て!」と駆け寄ってきました。せっかくなので近づいてみてあげると堂々のスイング。でもこの子はもともとそれくらい打てるのです。なので私から「すごいなぁ、でもさ、もっと飛ばしたくない?今のままでいい?」と煽ると「もっと打ちたい!」とコメントが。そこでより強く大きくスイングするコツを1ポイントだけ教えると、守っている子供達の上をボールが飛びこえていきました。2年生くらいの子供達は毎日が成長です。昨日できたことは明日はそれを超えることができるのです。現状に満足させず、次を目指させるこれは私たちが継続的に取り組んでいかなければならないことだと思っています。今は形とか方向とかそういうものではなく、より強くより遠くへボールを運ぶ、そんな気持ちを持ち続けて野球に取り組んでほしいです。


 続いて3年生以上。こちらは、5年生から3年生までの混合チームですので、結構なレベル差があります。練習ではできるだけ実力別にメニューを分けることをしないようにしています。というのも、上手な子はそうでない子供に教えてあげる、できない子はできる子の真似をして上手くなる、そんなことを自然と子供がやってくれることを期待しているのです。幸いNEXUSの子供達はチームの中に技術の差があっても、そのことで相手を見下すようなことがありません。みんなで上手くなろう、そんな雰囲気がとても素晴らしいと思います。今日は挟殺プレーを意識したキャッチボールやゴロの取り方と送球の基本を学んだうえでの守備練習、フリーバッティングとグループに分かれて技術練習に取り組んでくれました。そのあとは守備と走塁に分かれたフォーメーション練習、試合形式のシート打撃練習を行って、あっという間に3時間半を過ぎる練習を終えました。

 

 今日は午後もグランドが使用できたので、午後は有志で自主練習時間を設けました。打撃、守備、投手、捕手など子供達はそれぞれに課題意識やこれが上手くなりたいという意識を持ち始めています。それぞれコーチの元を訪れながらそれぞれに苦手の克服、一層の実力向上を目指して練習していました。前述の1,2年生の話にも通じますが、現状に満足せずにもっと上手くなる、その気持ちを常に持ち続けて1つができたら次の1つができるようになる、その連続を大事に練習に取り組んでもらえれば、ドンドン成長してくれると思います。現実に今日だけでも見違える打撃に変わった子供も見受けられました。この成長実感を忘れずに自分のものにできるかどうかは、子供自身の意識の持ち方次第です。秋から冬、そして来年の春と子供達がどうやって成長を重ねていくか、楽しみでなりません。


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