Tボールは奥が深いよ

2022年11月6日

本日は秋晴れの快晴、絶好の野球日和の中、綾瀬市の土棚小学校にて4年生以下でTボールの試合を行いました。

今回は、以前、荏田西グラウンドにて交流試合を行ったフリースタイルスポーツクラブさんにお招き頂き、厚木キングタイガースさんを加えた3チームによる対抗戦2試合を行いました。

今日は子どもたちにとって、あるいはチームにとっての「初」がいくつかありました。

まずはTボールの試合。Tボールの公式ルールに則った試合という意味ではチームとしては初めての体験でした。

Tスタンド打ちや、Tボールで使われるような、軟式J球ボールよりも大きいゴムボール打ちは練習でも取り入れていましたが、Tボール公式のバット(バット全体がゴムで覆われているもの)やボール(チーム所持のゴムボールよりやや固めで重い)は所有しておらず、今日は両方をお借りする形で試合に臨みました。

そしてもう一つ、一年生の子どもたちは今日が初めての対外試合となりました。

普段の練習ではやんちゃで無邪気な一年生の子供たちも、流石にきょうは緊張するかなと試合前には若干心配でしたが、集合したときから全くそのような様子はなく、遠足にでも来たかのように表情はリラックスしており、初めて訪れる学校の遊具に気持ちが向いてしまったりと、逆の意味で心配になりました(そしてその心配は試合中、自分たちの攻撃の時にブランコで遊んで監督に怒られるという形で的中してしまいました)。

さて、試合のほうですが、子どもたち(大人も)はいつもの野球とは違う、Tボール特有のルール(スライディング禁止、残塁は次回の攻撃に持ち越される、走塁の際は二塁ベース以降も走り抜けて良い等)に戸惑いながらも一生懸命プレーし、Tボールを満喫している様子で、ハチャメチャになりながらのハッスルプレーは我々大人たちも楽しまさせてもらいました(試合結果は惜しくも2戦2敗)。


今日のTボール試合を通じて、我々指導者としても気づきがありました。

試合中、子供たちの守備がいつもより上手く見えたのです。

推測するに、これはTボール試合だからこそ、そう見えたのだと思います。

普段の、ピッチャーが投げたボールをバッターが打つという野球では、試合中、守っている側としてはいつボールが飛んでくるのか分からない状態が続きます。

さらに、ストライクが入らず四球が続いたり、アウトは三振で取る場面が続くと守備側の集中力の維持はさらに難しくなってきます。

そのような集中力が下がった状態では急にボールが飛んで来ても練習通りのプレーを見せることは中々難しいですが、Tボールの試合では、守っている側は集中力を切らす暇がないので、その結果普段の練習通り、あるいはそれ以上のプレーを見せることが出来たのだと思います。

もちろん、軟式ボールに比べてゴムボールのほうが恐怖心が無くチャレンジできるという面もあると思いますが、それ以上に集中できることの影響を感じました。

普段の試合中にもベンチから「集中!集中!」と声掛けしたりしますが、今回、こういった形で守りで集中することの大事さ、難しさを再認識できたことは指導者の立場としても良い経験になりました。


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