昨日、2022年度のコーチングアワードの発表があり、横浜青葉NEXUSは2年連続で最上位ランクであるトリプルスターの評価をいただきました。この評価は選手ではなく、チームを支える指導者と協力していただいている保護者に与えられるものであると思っています。ただ私たちは、この表彰を目標に活動しているわけではありません、普段の活動や私達の考え方、保護者のチームに関わるスタンスをそのままお伝えして外部の有識者にご評価いただき、自分達の進めている道が今の世の中のあるべきスタンスに沿っていることを確認させていただいているわけです。こうやって評価いただける機会に感謝するとともに、これに甘んじず今日からまた一層の高みを目指し、子供達にとっての最善の環境作りに尽力していきたいと思います。
今日は3月後半ともいえる春の陽気の中での練習となりました。そろそろ春も見えてきた時期にもなり、気候が良い日は少しずつ実戦的な練習を増やしています。今日はまさに春という陽気でしたので一通りのウォーミングアップの後は、キャッチボールから実戦的なメニューを行いました。NEXUSは次の春から6学年全学年で本格的な活動を行うことになります。現5年生はは最上級学年として、これまで積み重ねてきた成果を十二分に発揮してもらう機会を作って思い出にしてもらいたいですし、4年生から2年生は、上級生に向けた階段を上るべく段階を踏んで試合を重ねてもらいます。1年生は本格的な野球に入る前の前段階として楽しむ野球をやりつくしてもらうということを考えています。そんなことを意識しながら現3年生から6年生は、キャッチボールを行ってからは守備主体のフォーメーション練習に取り組みました。ランナーと守備に分かれながら、様々な場面における走塁と守備の体系を繰り返して練習してもらいました。以前は学年差による接触やボールのスピード感の違いを考慮して一緒の練習を避けることもありましたが、サポートコーチとして子供達に声をかけてあげられる保護者も増えてきて、こまめに子供達をサポートできる体制が整ってきたこともあり、多少学年に差が合ってもみんなで練習ができるようになってきました。小さい子にも早く上級生の動きを見て慣れてもらった方が成長が早いというが今の私たちの見方でもあります。こうやって毎年毎年の経験を積み重ねながら練習のやり方をブラッシュアップして子供の成長につなげていければ、一層チームが成長するはず。子供達のこの後の成長を楽しみに見守りたいと思います。
一方の2年生と1年生。こちらは特に2年生は、この後低学年練習を卒業するわけで、お兄ちゃんたちの練習に加わるために少しずつ軟球に慣らしていく練習をしています。今日もコーチから細かい説明を受けて、キャッチボールや守備練習などで基本を覚えてもらいました。まだまだ怖いもの知らずなこの学年の子供達、キャッチボールの大切さがどれほどわかっているのかなかなか本人達の表情からは見えません。そこで、今日は2年生を守備位置に配置して、1年生に置きティーで軟球を打ってもらいました。コーチの予想通りボールを捕るとかボールを投げるということはできても、ボールを捕って、1塁に投げて、1塁手が捕るという3つが連続して上手くいくことはほとんどありませんでした。もちろん、そのための練習をしていないわけですし、シチュエーション別にプレーすることなどなおさらできるわけがありません。もちろんそれで全く下を向く必要はなく、今知ってほしいことは、上手くいかないという現実、この時期にきちんとした技術を身につけていこうと前向きな姿勢です。そのためにコーチの説明に耳を傾け、それぞれ自分自身が上達していくことが、勝利という喜びにつながるという、そのはじめの一歩を感じてほしいのです。コーチから「2年生は3月でこのカテゴリーを卒業して、向こうのお兄ちゃん達に混じってもらうんだよ」という声に、2年生の子供達が「ずっとこっちがいいなあ」という声も漏れ聞こえてきました。ある意味嬉しいコメントです。でもいつまでもこの野球を続けていては、きっと君たちは物足りないと思う時期がくるはず、早くこの巣を飛び越えてもう一つ大きな海原に乗り出してほしい、夢は無限大、でも一歩ずつ前に進まない限りその上には進めないのです。プロ野球選手だって初めから上手な人ばかりではありません、これから一生懸命努力を積み重ねて成長の階段を上っていってほしいです。
チームはたくさんの子供達とそれを見守る親御さんたちに囲まれて、どんどん大きくなっています。練習の質もどんどん高くなり、いかに効率的にたくさんの練習を行って子供達に学びを与えるかがチームとしての課題になっています。私達コーチが見失ってはいけないことは、子供達のプレーの結果だけを見つめて良し悪しを判断したり声掛けするのではなく、それぞれの子供の子供毎のプレーの質や取り組み方を見極め、その姿勢を評価してあげること。教えたことをやろうとしている、子供が課題と思っていることに必死に取り組んでいる、そういう姿をきちんとみてあげることなのだと思います。今日とても印象的な場面が1つありました。これまで幾度となく外野フライをバンザイして後ろに逸らしてしまってきた高学年の子供。コーチからも何度も改善点を伝え、本人もそれを自覚して一生懸命練習してきました。上手な子なら2,3回練習すれば慣れてくるものですが、そういった感覚がなかなかつかめず冬の間もずっと練習を重ねてきました。今日は、強い当たりにも反応し、打球方向に速やかに走り出して落下点に入りグローブの中にボールが入るところまでしっかりできていました。残念ながら2回ともボールがグローブからこぼれてしまいましたが・・・子供達は、あまりフライを捕るのが上手でないその少年がボールを捕れなかったという結果に、いつもと同じ雰囲気で捕れないのは仕方ないという目を向けていましたが、コーチから見れば、今日のプレーはもう捕れたも同然、大拍手もののプレーでした。このプレーはボールが捕れる可能性を100で表せば80なのです。申し訳ないですが、秋の彼の可能性は20くらい・・・60も成長したわけであと20だけ頑張ればボールが捕れるわけです。こもう少し練習すれば春には試合で外野フライを捕ってくれる可能性があるはず。この冬での60の伸びしろに気づき、喜べる指導者でありたい。ほかにもそのようなシーンが度々見られて子供達には期待が高まるばかり。今年はどれだけ子供達と笑いあえる日が来るか、春が楽しみでなりません。
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