プロ野球のキャンプにWBCと野球の話題が世間を賑わせています。学童野球もこの時期から新学年の大会やリーグ戦のエントリーや説明会が行われ、いよいよ3月からは試合が始まります。冬の間はトレーニングを主体に練習を重ねてきましたが、3月から試合も始めていくことを考えると特に上級生は少しずつ実戦的な感覚を取り戻していかないと、スタートから出遅れてしまうことになります。そんなことを知ってか知らぬか指導陣は、特に示し合わせたわけではないのですが、すっかり試合モードのスイッチが入ってきました。今日の練習は、そんな私たちの高まる意識が自然と子供達に伝わるような練習となりました。
まず、高学年の子供達は、準備体操、キャッチボール、守備練習と体を温めながら、ボールに体をなじませていきます。高学年の子供達は、体の成長とともにプレーに力強さが出てきましたが、一方で成長する体と実際の感覚が合わずにいつもできているプレーができずに曇った顔つきの子供も・・・この時期は成長と後退の繰り返しですが、成長>後退となるはずなので、みんな自分を信じて前向きに進んでもらいたいですね。今日のハイライトは、試合前を意識したシートノックでした。監督が試合前のシートノックの目的について子供達に説明しました。シートノックは、もちろん自分の調子やグランド状態の試合前の最終確認であるわけですが、それよりも相手に自分達のプレーの質を見せること(ボロを見せないことも含めて)が大事であると伝えると、子供達もこれまでの相手チームのシートノックから感じたことを振り返りながら、どうやったら上手くシートノックができるのか?5分で相手に何を感じさせたら試合を有利に運べるのか?そんなことを子供達に問いかけながらシートノックを繰り返します。子供達が主体的に考えてくれると、動きはどんどん洗練されていき、またしっかりした声も響きます。私ですら「あれ、こんなにきびきびプレーできたっけ?」と思うほどあっという間に変化してくれました。来週同じプレーが出来たら素晴らしいけど覚えていてくれるかな?来週の練習試合でこの成果が見せられるか・・楽しみにしたいと思います。その後もバッティングや牽制、走塁練習などみっちり内容を詰め込んだ練習となりました。
上級生が野球にのめりこんでいく中で、全く別のベクトルの子供達もいました(笑)。1年生と幼稚園生の子供達は、2、3年生の練習から少し外れたタイミングで(ちょっと強いボールは危ないので後ろの方で待っていてもらったのですが)ボール遊びが始まり、ドッチボールで盛り上がり始めてしまいました。まだ小さい子供達、野球ばかりでは飽きることもありますよね。君たちはまだ試合モードのスイッチに入る必要はないですし、こうやって子供同士で遊びあえるのは大事なことだと思います。親御さんからすれば、野球をさせにいっているのに・・と思うかもしれませんが、子供同士で一緒に走り回っていれば、しっかり基礎体力トレーニングはできていることになっています。何より子供達の楽しそうな顔を見ていれば、野球をやらなきゃダメでしょ・・・とは言えません。いつもそれでは困るかもしれませんが、自然と野球に目が向いてくるはずなのでそこは心配せずに伸び伸びと楽しく動いてくれている間は温かく見守ってあげたいと思います。もう一つ今日は少し残念なこともありました。1人の1年生が序盤の練習で上手く輪に入れずに寂しい思いをさせてしまったようです。NEXUSでは仲間を大切にということは口酸っぱくいっていますが、やはり低学年の子供達ほど自分中心だったり、多勢に無勢で弱者を責めてしまうことは往々にしてあります。行く行くはそれぞれ成長し相手を尊重できるようになりますが、上手くいかない子、輪に入れない子へ優しく手を差し伸べられる人間になってほしいという意味で、コーチからも子供達へその部分についてはきちんと教育をしていきます。今日は練習を嫌になってしまったけど、また次回笑顔で練習に参加してくれると良いのですが・・・
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