「楽しさ」とは何かを今一度考えてみよう

 今日はあじさいリーグの初戦。今年は6年生の部に新5,6年生が連合で参加します。お相手いただいたの寺尾ファミリー少年野球部さん。わざわざ遠い所をお越しいただきありがとうございました。これが今年初の公式戦、この日のために皆それぞれに練習を積んで試合に臨みましたが、気持ちが空回りした試合展開となってしまいました。初回の攻撃は、好調の打線が鳴りを潜め、試合前も投球練習も快調に投げていたピッチャーは試合開始と同時に固くなってしまいストライクが入らず、周りもエラーなどを繰り返してズルズル失点を重ねる試合展開。せっかくのチャンスも、積極的とはいえ残念な盗塁でアウト、2番手ピッチャーは踏ん張るものの、止めてほしいボールをことごとく後ろにそらしてしまって、子供達も意気消沈・・・あまり良い言葉の無い試合で大敗を喫してしまいました。


 最初の試合、悪いことは今日全部出したと思いたいところですが、私達指導陣から見ても、NEXUSの上級生の指導や進め方の在り方について改めて見つめなおす時期が来ているように思います。中学年くらいまでは個々の可能性をつぶさず、みんなで楽しく野球に取り組めていればそれで良いのでしょうが、この後中学校に繋げていく流れにおいて、成長著しいこの時期にはっきりと子供達の野球に対するレベルや気持ちの差が生まれつつあります。大概のゴロやフライをさばいてくれるバックと三振やピッチャーゴロ以外は半数以下の確率で出塁を許してしまうバックでは同じピッチャーでも投げるプレッシャーが違うわけです。チームは少人数制で実力でポジションを奪うような環境を敢えて作っていないわけですが、当たり前のように出場機会を与えられ競争心がないのか、同じようにいつもエラーをしてしまう子がその時だけは悔しさや反省の弁を見せても、取り返す姿勢もなく同じようにミスを繰り返してばかりでは反省も成長もないわけで、一生懸命成長を遂げている子供にとってはこのチームでの野球が楽しいものとは思えないわけです。野球はチームプレーの競技ですので、努力し懸命にチームへ貢献しようとする姿勢、野球を学び上手くなろうとする姿勢があってこそが、互いを尊重し認め合ってチームが成長するのであって、試合でミスをしても声も出さずに棒立ちしてしまう子供達をみながら、一生懸命日々努力している子供に報うことができない、、、自分の無力さが情けなく感じてしまいました。決して罵声や懲罰で子供に何か強いるのではなく、心の成長と共にチームとは何かをわかってほしい、それが上級生のフィールドで、全員が野球に必死になってベ楽しめる環境作りなおだと思います。それをどう作ってあげることができるか・・・それが今のチームと私達指導者にとっての課題です。


 とはいえ、目を伏せてばかりはいられません。試合中は外野後方で基礎練習に励んでいた3年生以下の子供達も、近いうちに試合があるということで、試合後のグランドを使って、実戦的な守備位置でシート打撃やシートノックを行いました。まだ軟球に慣れてきた子、まだ触ったばかりの子など子供達はそれぞれですが、一生懸命コーチたちの話を聞いてボールを追いかけていました。また、周りのお父さん達も子供の動きに様々な声がかけられ、とても活気のある雰囲気を作ってくれました。今の低学年の子供達は、こういう必死な目があり、そして何か少しでも成長を見せてくれています。最後の声出しノックでは、どの守備からも元気の良い声が聞こえ、ミスをしたらもう一回受けて取り返そうという熱い姿勢がありました。ランナー役の1年生はかなりの本数のベースランニングを強いられましたが、いつも全力疾走、疲れた顔をせずに走塁を楽しんで頑張ってくれました。これこそが野球の未来を創るわけで、私たちは底辺であれ野球を教える以上、こういう子供達の輝く目を輝かし続ける義務があります。


何度も書きますが、下を向いてばかりはいられません、今日は悪いことが全部で切った日だと思って、子供達の変化を期待しつつ、次は指導者は試合の向き合い方を変えてチームが成長させる覚悟を決めました。まだまだシーズン初戦に負けただけのこと。最善を尽くして頑張ります。そして頑張れ子供達!

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