チーム内でヒリヒリする勝負ができるなんて素晴らしい

 今日は久しぶりの練習、やっと天気も晴れて今日はしっかり練習しよう!とみんな意気込んでグランドに出たところ、なんとグランドが荒れ果てた畑のような状況。前週までの雨の影響、その後の乾燥した天気でグランドはデコボコのカチカチ・・・さすがにプレーできる状況ではないのは誰の目にも明らか・・・まずはみんなでグランド整備からはじめました。子供たちにトンボに乗っかってもらって引きながらグランドを削ってならします、今日は心強いお父さんがたくさん参加してくれていたので、お父さんたちも皆総出で力仕事に精を出してくれました。子供たちは途中で練習を始めてもらい、そのままお父さんたちにお任せしたのですが、30分後にはグランドも整地されてきれいな状態に・・・必要な時に必要なお手伝いをいただけたこと、やっぱりチームの雰囲気としてとても温かい雰囲気に包まれます。どもありがとうございました。そこからはきれいなグランドでのびのびと子供たちはプレーすることができました。


 前述の通り子供たちは少し練習間隔があいていることもあり、少し体を慣らしながらの練習となりました。下級生は基礎体力トレーニングや感覚トレーニングの時間を長めに取って、投げる、捕る、打つとメニューを変えながら楽しくトレーニングしていました。今日も体験の子が2名、入りたての子供もいますし、今は上達することももちろんですが、練習の流れや仲間とのやり取りに慣れていきながら成長の階段を昇って行ってほしいところです。


 筆者は今日は上級生側の練習に対応したために、少し上級生の様子を詳しく書きたいと思います。そういっても今日は運動会や宿泊学習などお休みの子も多く、3年生以上の子たちはまとめて練習してもらいました。守備や走塁を意識したアップメニュー、キャッチボールとフライキャッチの基礎練習と準備運動を行ったところで、少し息の上がる子も・・・練習間隔や気温の上昇もあり、やはり少し体力が落ち気味の様子もみられます。継続的な練習はやっぱり大事なのだなぁと思います。そのあとは内野と外野に分かれてのノック練習。外野は繰り返しフライを捕る感覚を身に着けてもらっています。目を見張る成長を遂げているのは特に3,4年生。5,6年生よりも早い段階でフライに取り組ませているわけですが、徐々に打球のスピード感覚になれてきていることもあり、度々キャッチする姿が見られます。中々感覚がつかめない上級生をみると、もう少し早く慣らしてあげていれば今のように苦労することもなかったのに・・・と少しこちらも反省する部分があります。コーチも成長していかなければなりません、上級生でうまく教え込めなかったことを下級生にフィードバックして一層チーム力をあげていくことは私たちに課せられた使命です、、、


 一方の内野手、今日はコーチからノッカーに捕れる子には少し強いボールや守備範囲を広げるために左右に振ったノックをお願いしました。こちらも今まではみんなが怖がらないで取りやすいボールを打ってきたわけですが、試合ではやはり難しいボールの方が多いわけで、恐怖感を取り除くために少し怖いと感じるボールを打って慣らしておくことも重要なことなのだと考え始めています。途中ノッカーの人が「昭和を感じるなぁ」とつぶやいていましたが、これは子供に根性を植え付けるという意味のものではありません。限界を広げて成長を促していくために、子供ができる範囲を子供に決めさせずに大人が引き延ばしてあげるということだと思います。もちろん子供もそれを理解し、納得して取り組んでいるわけですし、ノッカーも怒鳴り散らすわけではありません。一生懸命ボールを追いかけながら、球際の強さ、一歩目の重要性を理解して高めるトレーニングを積むことができました。すぐには成果がでないかもしれませんが、少しこの練習を続けて守備力を引き延ばしたいと考えています。

 最後に実戦からも離れていることからシート打撃を行いました。ピッチャーもできるだけたくさんの子にやってもらいながら、生きたボールを見ることに時間をかけて練習しました。まだまだ3,4年生はボールをよけて打ってしまったり、ストライクゾーンが見極められない傾向にあります。こればかりは慣れが大事と思いますので、繰り返して経験を積んでいきながら上達を促したいと思います。今日の私のハイライトはそんな中、チームの大黒柱となっている子供同士の打者と投手の対決。お互いの癖は十分に知り尽くしている中で、双方が目をぎらつかせて勝負をしていました。ずっと一緒に練習してきた仲間、打ちたいし打たれたくないという気持ちも前面に出ていて、それにそれぞれの実力が伴う投球や打撃があって、ここまで成長しあってきてくれたか・・・と少し感動してしまいました。結果がどうのこうのというのではなく、チームの仲間に対して練習でお互いの本気の力を出し合って対戦できること、これはどんな試合よりも意味のある練習なのかもしれません。あと半年お互いに練習では切磋琢磨して、試合では協力し合って、1つでも多くの勝利をもたらしてほしいと思います。


 今日は一日初夏の陽気、子供たちも最後は疲れてきたこともあり、いつもよりちょっと早く練習を切り上げました。明日は野球を少し離れてチーム内のイベント。それぞれの親御さんがお子さんの成長をどう感じているのか?皆さんとのコミュニケーションを楽しみにしています。

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