9人で挑む試合だからこそ感じたこと・・・

 今日は、ベイサイドカップ5戦目、リーグ戦の最終戦になります。ベイサイドカップは神奈川県内、東京、千葉などのチームでリーグ戦を行って決勝トーナメントに進むチームを決めます。リーグ内のチーム同士で試合の調整をするわけですが、遠方のチームとなるとどちらかが遠征となるため、来週やりましょうと簡単に調整できない難しさがあり、夏のこの時期までずれ込んでしまいました。今回は横浜・川崎地区から少し離れ、相模原レッドジャガーズさんにお招きいただき、相模原まで遠征となりました。レッドジャガーズさん、試合のお相手、会場設定など暑い中対応をありがとうございました。夏休み真っ只中での試合、かつ遠征ということもあり、NEXUSの5,6年生の参加メンバーは前日の段階で9人キッカリ・・・1人でも体調が悪かったり都合が悪くなったりした瞬間に不戦敗といういつも以上にプレッシャーのかかる試合となりました。


 NEXUSは、出欠連絡をチームLINEで行っていますが、突然の欠席の人はLINEで連絡を入れていただいています。午前中は4年生以下の練習があり、当日の欠席連絡があさからちらほらと・・・コーチは5,6年生の欠席ではないかとLINEの「ピンポーン」という音が聞こえるたびにドキドキして携帯をのぞきこんでいたわけですが、試合開始前に9人そろってくれました。とはいえ、35度の猛暑日も予測される気温、熱中症にでもなってしまおうものならば即不戦敗・・・コーチや親御さんは子供たちにとにかく無理をしないで、無事に試合開始にこぎつけてほしいというそんな想いでした。嫌な予感は的中するもの・・(笑)。アップの時点でふらつく子が出てしまいましたが、親御さんの必死の看護のおかげで何とか持ち直して試合開始・・・今の子供たちは放っておくと一日家のクーラーの効いた部屋にこもっています。無理をすることはありませんが、朝晩の比較的過ごしやすい時間帯だけでも素振りや散歩など、気温対策を意識した心がけも大事にしてほしいものです・・・


 というわけで、なんとか試合開始にこぎつけたわけですが、今日は9人での試合。1人として欠けることなく試合にのぞみ、そして普段はバックアップメンバーがしてくれているベースコーチやバットボーイ、ボールボーイ役まで出場メンバーでやりくりしなければいけない状況です。常時試合に出ている子には初めて経験の部分もあるわけですが、普段バックアップしてくれている子がどれだけ動いてくれているかを理解し、そしてフォローに感謝の気持ちを持ってもらうにはとても良い機会となりました。試合前に監督、コーチから9人でできることを一生懸命やって頑張ってみよう。内容や結果は気にすることはないけど、ミスを続けても交代することもないし、せっかくこんなに遠くに試合をしに来たのだから、一つでも良い思い出、良い経験をして帰ろう!と普段とは違ったトーンの声をかけます。


 ベイサイドカップで対戦するチームさんは、どのチームもいわゆる強豪チームです。レッドジャガーズさんは今回もNEXUSが大敗を喫したチームに勝っているわけで、苦戦は織り込み済みであったわけですが、意外にも今日は子供達の集中力がいつもより高く、それぞれができる限りのプレーを見せてくれて一進一退の攻防を繰り広げてくれました。もちろんいろいろなミスもありましたが、チャレンジしてのミスだったり、それを取り返そうと必死に試合に向かう子もいて、この5戦の集大成としてたくさんの強豪チームと戦った成果を見せてくれた試合となりました。最終的にはチャンスに1本出たジャガーズさんともう一本が出ずにミスも加わって失点したNEXUSの差が2点差という点差に表れて敗戦となりました。


 試合後は監督も選手も試合内容に満足したこともあり、悔しさもありながらも皆充実感に満ちた表情をしていました。私たちが子供達と目指しているチームってこういうことなんだろうなぁと思います。勝っても負けても、自分ができる範囲を一生懸命頑張って、そして下を向くことなくチャレンジし続ける・・・結果はそれについてくればなおよいが、本当の野球と思える野球をしてくれればそれでよいと私たちは思いますし、子供達も充実感を感じてくれるのだと思います。


 今日は9人での試合だったわけで、全員が出場選手、全員がフル出場でした。普段試合にたくさん出ることができない子が出場し続けることができたこと、普段試合に出続けている子供がバックアップの大切さを感じたこと、とても良い機会だったと思います。最後に監督から、野球の試合では出ている選手が主役に思えるだろうけど、選手はチームで選ばれて出場しているだけで、それ以外にたくさんのサポートがあってこそ試合ができていることを理解して感謝し、選手は一生懸命プレーすることがバックアップしてもらっている人々への報いであること、そういう気持ちを大事にするようにお話しされていました。まさにその通りです。選手はチームで選ばれた者、選ばれている誇りを胸にあきらめることなく1つ1つのプレーを一生懸命やり続けてほしいです。私も4年間チームをやってきて目指す形の1つがわかってきたような気がする良い一日でした。来週も強豪チームに遠征いただいて宮本慎也杯の2回戦。少し変わりつつあるような気がする子供たちがどんな進化を遂げるのか楽しみにしたいと思います。

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