早いうちにボールの怖さを克服しよう!

 夏休みも終盤、昨日から学校も始まった子もいるようですが、みんなこんがり日焼けしてそれぞれの夏休みを過ごしてきたようです・・・まだまだ猛暑が続いていますが、休みが終わればまた秋の野球シーズンが始まります。今日は朝の涼しい時間帯での4年生以下の練習となりました。


 グランドでの挨拶、肩体操を含む準備体操、走塁練習を兼ねたウォームアップ、キャッチボールと全員で短時間に練習を進めていきます。3,4年生は、徐々にキャッチボールで投球や捕球するミスが回数が減ってきましたが、後ろにそらすことに抵抗がない子が多い実情があります。私たちは特に年齢が低い子供たちに体を張ってボールを止めることを意識させたり、普通のボールが怖くなくなるようにそれ以上の恐怖を与えて普通のボールへの恐怖感をなくすような強制的な指導はしません。でも、実際ある程度のグラブさばきと体ができてきた段階で多少の勇気はもってボールを止めていく意識はやはり試合をやっていく上で必要な技術でもあります。それをどう克服させるか、自然な中でいかにそれが子供自身の中で必要と感じて体を動かしてみようとしてくれるか、中学年の子供達には少しずつ言葉の動機づけをしながら痛くない体での止め方を学んでほしいことですね。


 その後は3,4年生と1、2年生に分かれて練習です。今日は練習時間も短いため、3,4年生はバッティングマシーンや実際に子供たちが投げたりして打撃とフォーメーションを確認する練習を繰り返していました。

 一方の1,2年生も5人と少数の参加でしたので、置きTを使った打撃練習、コーチのトスを打つ練習などこちらも打撃を中心とした練習でボールを高く遠く飛ばすポイントを学びながら練習を繰り返します。置きTではスイングに力強さが出てきた子供たち、、、遠くにボールを運べるようになってきましたが、まだ動くボールには中々タイミングがつかめません。コーチからリズムの取り方やタメの作り方などの助言を受けながら、徐々に当たれば飛ぶ間隔を感じてもらったようでした。特に2年生はこの後実際の野球形式での練習が始まっていくことに備えて徐々に動くボールにタイミングを合わせていく練習を増やしていきたいと思います。その後は守備練習、こちらも軟球手前のソフト軟球を使ってゴロの捕球を繰り返し練習しますが、球際が弱い、ボールが怖くて待ってしまうという子が多くみられます。今日はコーチからエラーは問題ないので、ボールに向かって足を出していこう!と声をかけてみると、子供たちはどんどんボールに向かって足を進め、球際は本能的にグローブを差し出すことでボールを掴んでいました。少しコツがわかったのでしょうか、みるみるうちに子供たちが流れるように守備ができるようになっていました・・・お手伝いいただいたお父さんたちからもなんか良い感じにうまくなったなぁと声があがっていました・・・上述のキャッチボールではありません、こうやって自然とボールに向かっていくことで怖さを克服できるようになり、ボールを捕ることに自信を持てれば、学年が上がってから怖がらずにプレーができるのかもしれません。こちらも今後少し継続して意識させてみたいと思います。


 今は上級生がたくさんの苦労をしながら試合をしているなかで、次の世代の子供たちを最上級生に向けて、今以上の結果を得られるよう必要な底上げを図る時期として、コーチの試行錯誤も続きます。最近話題のエンジョイベースボールは技術があってのエンジョイベースボールであります。楽しく野球ができるように、野球を楽しめるだけの技術を自然と身につけさせていくことが大事なのだと思います。私たちの取り組みはまだまだ発展途上ですが、最上級生になって子供たちの笑顔がはじける試合がたくさんできるように共に歩んでいきたいですね。

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