今学ぶべきことを学んでいこう

 3月になり球春到来、プロ野球や高校野球など試合などのニュースも目にするようになりました。ここから夏に向けて野球に適した季節となるとともに子供達の動きも活発になり成長を遂げる時期になります。冬場に学んだ基礎技術を少しずつ応用させていくことにも目を向けていかなければなりませんが、NEXUSでは周りに合わせるのではなく、その段階における子供の実力ややる気、練習環境をみながらその子たちに合った指導を目指したいと考えています。


 チームを卒業した6年生の子供たちは、既に別の場所に主戦場を移して小学校の野球を最後まで満喫する子、中学校のフィールドで練習を始めている子、そして中学に備えてNEXUSで自主練習を重ねている子、、、様々ですが、他チームで他の学童チームの子とプレーする際に部外の方々から、「野球をすることが楽しそうに活き活きとプレーしている」「どんなボールでも恐れずフルスイングができる」など私たちがNEXUSで大事にして教えてきたことを子供たちが実践しそれを好意的に捉える声をいただいています。何度も大敗を喫したようなチームの子供達とも、個人技術においては同じように切磋琢磨できており、そういった意味でもしっかり次のフィールドにつなげて卒業させることができているということには、少しだけ自信持たせてもらっていたりもします。さらに言うと、野球が上手い子は往々にして中学の段階までにケガをしている子も多い現実もあります。NEXUSの子供たちは無理をさせずに育ててきましたので、私たちが小学生というフィールドで子供達に充ててきた成長曲線が、中学、高校と体ができてくる段階でしっかりと伸びる環境となってくれれば最高なのですが、、、そのあたりはこの先の子供たちの成長も親目線で見届けていきたいと思います。


 さて、大分横道にそれましたが、今日も午前1,2年生、午後3年生以上と時間帯を分けた練習です。午前中の低学年生は野球の導入段階に当たる子供たち。準備体操から監督やコーチがしっかり子供たちについて、肩肘を伸ばしたり体の柔軟性や筋力を鍛えるような遊び要素満載のトレーニング、肩肘や下半身の動きを意識したキャッチボール、最後は2班に分かれて、ロングTとマシンを使ったバッティング練習と守備の基本練習で基礎体力と基礎技術力の習熟にしっかり時間と回数をかけて練習してもらいました。この段階の育て方はNEXUS設立以来あまり変わっていません。初期段階は野球というゲームを知ること、友達と野球を楽しむこと、野球をするうえで必要な基本的な動作を覚えること、そんなことをこの時期にしっかり子供たちに植え付けることが大事という方針で、飽きさせないようにしながら反復練習を重ねています。たくさんのお父さんも子供たちに寄り添ってくれていて、きっと子供たちはわからないでしょうが、、、2時間という短い時間でも素晴らしい練習環境でしっかり練習してもらいました。


 続いて3,4、5年生+自由参加の6年生。練習開始時間に集まった子供達を見渡すと、なんと主力の5年生の参加はゼロ。様々な事情があるわけで、それもまたNEXUSらしいわけですが、集まった3,4年生に人数が少ない時こそチャンスであって、たくさんボールを投げて、打ってどんどん上手くなろうと声をかけます。上級生はNEXUSに入って2年以上になる子供たちがほとんど・・・特に準備段階の練習は子供たちだけで自主的にできるようにしたいというのが私たちの本音です。今日も前回に引き続き、肩体操、ジョギング、階段トレーニング、ショートダッシュと準備運動と体力トレーニングを兼ねたメニューを子供たちだけでやってもらいます。キツイ・・・と言いながらも抜かずに頑張る子供たち・・・そういうひたむきなところがNEXUSの子供たちの良いところだなぁと思ってしまいます。その後はキャッチボール、ノック、バッティング練習とここの所繰り返している数をこなすメニューを行います。ポイントは数を多くしながらも飽きさせないこと。今日は大人も随所に交じりながら子供たちに刺激を与えつつ練習を重ねてもらいました。この練習を続けて1ヶ月になるでしょうか・・・特に守備面では球際に少しずつ強くなり基本的な捕球動作に少しずつ成長がみられてきました。まずは目の前のボールをしっかりとって送球すること、それができて初めて状況に応じたプレーができるわけです。

 そういうわけで基本が整ってきたこともあり、練習後半は内野守備のフォーメーションを意識した実戦練習。今の子供達には野球を見ている量が圧倒的に足りず、野球脳というものがあまりありません。状況に応じた守備体系や声掛け、どうやって失点を防ぎ、アウトカウントを稼ぐか・・・この辺りはまだまだ課題だらけで、状況を見かねたお父さんやコーチからも様々な声がかかります。そんな子供たちに伝えたいことは、今はわからないことだらけで構わない・・・でも1つでもいいので、1回の練習で一つの動きをしっかり覚えること、そしてそれを声に出してプレーすること。間違っても構わない・・・・それを積み重ねることが自分の頭のトレーニング、そして頭と動きを連動させることにつながるわけなんです。まだまだ試合で結果を出すには先は遠いですが、覚えたことをしっかり身につけて動ける子も見られるようになってきましたし、今は1つのアウトをしっかり取れるようにみんなで練習を重ねていく。それをしっかり続けていくことがこの子たちに課された命題。大人もしっかり寄り添って一緒に勉強して上手くなっていこう。慌てることはない、今やるべきことをしっかりやっていく。子供たちの必死でひたむきな姿を見ると、それがNEXUSらしい活動なのだと改めて思うのでした・・・

0コメント

  • 1000 / 1000