実りある通過点でありますように

 今日はアラボーイ杯決勝トーナメント1回戦。金沢区から遠路はるばるV.ルークスさんにお越しいただきました。選手移動も極力公共交通機関で親の負担を少なくというのがルークスさんのチーム方針と伺っていますが、最寄りの駅からあるいて15分強、移動も楽ではなかったでしょうがわざわざお越しいただきありがとうございました。

 先週の横山杯を経て、本格的な試合もこれが最後、先週の良い流れを汲んで試合に臨んだはずですが、、、満を持してあげた先発投手が序盤から上ずったボールで球速も思ったように出ない感じにバッテリーエラーも重なってあれよあれよと失点を重ねます。ケガでもしたのかと、見かねたコーチが投手を交代させます。2番手投手が後続を抑えて戻ってきたところでバッテリーに聞いたところ、今日は省エネで回を重ねられるよう1回はすべてチェンジアップで攻めるとバッテリーで決めたとか(笑)。チェンジアップ(いわゆるスローボールです)は、速い球があって、遅いから意味のあるもの。。。全部チェンジアップはいわゆるスローボールでしかないのです。今の6年生は試合数が少なく経験がありません、そうやって試合を組み立てて考えることは決して悪くはないのですが、悔いを残さないように再登板させたところ1イニングきっちり抑えられたことを見れば、少し残念な最後の試合と言わざるを得ない気もします。でも前述のとおり、経験値の少ないこの学年の子供たち、この先も野球を続ける意思も示してくれているわけで、学童では最後とはいえ、彼らの野球人生においては通過点にすぎません。この経験がいつか苦い思い出となって振り返られればそれでよいのです。これも思い出、、、この先実りのある通過点で会ってほしいなと思います。

 それでも4年生から6年生まで入り混じったNEXUSナインには、個々に一生懸命だったり、良いプレーもたくさんありました。6年生に交じった4,5年生にはとても良い経験になったはずです。少し嬉しいエピソードを聞きました・・・ある子供が6年生に交じって試合をする中で、試合で失敗した経験(ショートバウンドが捕れなかった)がとても悔しいと感じ、試合の翌日から毎日のようにショートバウンドの自主練習を続けたそうです。今日はショートバウンドどころか難しいハーフバウンドもまでしっかりキャッチ。悔しさをただ悔しいということにせずに、次は上手くなってやると上を向き、そして結果を残せる。そういうことが小学生のうちからできることはとても素晴らしいと感じました。失敗することは、決して悲観的になることではないのです、失敗は成功の基、その失敗をただの結果とせず、次の糧にすることができれば、野球に限らず人は必ず成長していくものだと思います。野球を通じて、人間としての成長の仕方を理解できていることこそ私たちが子供達に期待するものでもあります。目標をもって、一つ一つ課題をクリアしていくことを他の子供達もできるようになってくれたら嬉しいなぁと思います。

 チームとしても、コーチが言わなくてもみんなで声をかけあったり、試合後はみんなで練習しようと夕暮れまでボールを追い続けたり、中学、高校と階段を上がっていくための礎こをNEXUSが目指す野球選手像であります。

 一方こういう日はどうしても低学年にコーチ陣の目が行き届かないところですが、最近任せても安心なパパコーチ達がたくさんおりまして、一言二言こんなことをやっておいて!と伝えるとあとは任せてくれと言わんばかりに子供達を盛り上げて練習してくれています。実かここで練習している2,3年生こそ、来年は3,4年生チームでいよいよ公式戦に臨むわけで、こうやってみんなでワイワイ楽しく試合に臨めればもっともっと野球にのめりこんでくれるかなぁと楽しみに見ています。この子たちも、グランドの片隅でボール遊びをしている今は一つの通過点、次のステップで大きく花開いてくれることを願ってやみません。

 11月12月と最後というイベントが続いており、なんだか負けてしんみりする様な場面が少ないですが、再来週が本当に最後の6年生の試合(イベント)になります。ここにきて、やっと野球チームらしくなってきた6年生チーム。最後まで成長し続けて、楽しみ続けてほしいですね。

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