敵味方なく称えあえる野球がしたい

 年内の活動もあとわずかというところですが、今日は新企画としてあざみ野西公園に3チームが集まってのワンデーイベント、「第一回ノーサイドカップ」を開催しました。育成や指導の観点が一致する綾瀬フリースタイルさん、逗子オーシャンズさんとともに1日を楽しく過ごしてもらうために3者で知恵やノウハウを持ち寄ってのイベントとなりました。フリースタイルさん、オーシャンズさん、遠方より朝早くから日が暮れるまで青葉区へお越しいただきどうもありがとうございました。

 さて、このノーサイドカップ、文字通り試合をしながらも終わったら相手との検討を称えあう、敵味方なく野球を楽しもう!という主旨です。ちょうど6年生は活動最後のタイミングであり、最後まで野球というスポーツを楽しんでもらいたいと願う私たちからの最後の贈り物でもあります。高学年、低学年に分かれての3チーム総当たりの試合だけでなく、ホームラン競争、ストラックアウト、綱引きやベースランニングなどさながら野球運動会です。

 まず試合の方ですが、まさに6年生は最後の試合。もちろん勝利も目指しますが、6年生に 最後の最後までNEXUSの野球は楽しかったと思ってもらいたい・・・そんな想いで全員にマウンドに上がってもらいました。低学年のうちに入部した彼らはそれぞれいろいろな想いを胸に6年生まで頑張ってきました。特にこの1年、様々な環境の変化の中で試合も中々組めない中でも、一生懸命できる練習をしてきました。努力は報われるというのはこのことだと思います、マウンドやフィールド、打席で今までのうっ憤を晴らすかのように躍動した子供たち。逆転サヨナラを含む3打席連続ホームランなんていうのもありました。最高に楽しめる結果をもたせてもらえたこと、本当にこの場を作ってくださった皆様に感謝です。きっとこの子たちはこの先もこの楽しさを胸に野球を続けてくれて行ってくれることを願うばかりです。なによりノーサイドカップの主旨に照らし合わせて、この場を一緒に作ってくれた2チームの仲間たちに感謝しなければなりません。

 筆者は中々見ることができませんでしたが、低学年の方もサヨナラヒットあり、ホームランあり、こちらも楽しめる試合内容となっていたようです。筆者の娘は声が枯れるほどチームを鼓舞していたようで、そこまでのめりこむほど試合に夢中になることができるなんて、本当に素晴らしいことです。勝ち負けはありますが、そんなものはすぐに忘れてしまうもの、むしろその瞬間の胸のときめきや友との共感こそが長く自分の心に深く残るものです。

 少し話はそれますが、筆者も同じように小学生の時に夢中で野球をやっていました。昭和の時代でしたが、体罰や罵声などは一切なく1人の年配監督がチームを切り盛りしてケガのないように楽しく、そして技術が向上するように指導をしてくれていました。私の野球の原点はまさにそこであり、その時学んだことや楽しさこそ今も私が野球に夢中になれる根幹だと思います。毎年感謝の意を込めて、自分がまだ野球に携わっていること、自分の子供も野球を楽しんでいること、その原点を作っていただいたことをへの感謝を年賀状に書き添えて写真とともに送っていましたが、残念ながら今年は送ることができなくなってしまいました。天に召された監督へ監督が私に伝えたその野球は今なおここに生き続けて、またそれが別の世代に続いていること、きっと空から見守ってくれているかなぁと、今日会場から聞こえる元気の良い声を耳にしながらしんみりと恩師の顔を思い出したりもしました・・・

 さて、本題に戻って、試合後は代表選手による綱引きやベースランニングリレー、エキシビジョンで大人リレーなどみんなで盛り上がりました。閉会式では様々な表彰で賞状やメダルをもらってうれしそうな子供たち。もちろん試合で活躍した子供も表彰されますが、MVPは別の観点で一生懸命試合にのめりこんで楽しんでいた子供が表彰されました。これこそノーサイドカップ。勝つこと、結果がすべてではなく、一生懸命やる姿は誰か別の人の目にきっととまり評価されることを子供達にわかってもらえればとても嬉しいですね。一応こういうときにこういう結果もどうなのかという感じでしたが、全勝のNEXUS、他の競技でもポイントを重ねて第一回の優勝者となりました。1年間おそらく勝ちより負けの多い戦績の中で本当に良い思い出ができましたね。おめでとうございます。

 フリースタイルさん、オーシャンズさんもホームランが出たり、元気のよいプレーもたくさんあって、本当にどの子も楽しそうにプレーしていました。こうやって心通じる仲間たちとこれからも試合をしていきたいですね。来年の第二回ノーサイドカップも楽しみにしています。今日は1日ありがとうございました。

 6年生は最後に良い思い出ができましたね、1月からは自由参加で中学に向けてチームを離れる子もいると思います、次のフィールドに向けて羽ばたいて行ってください。5年生以下は来年からカテゴリーが1段階あがります。新チームとしてまた新しい気持ちで野球を楽しめるように頑張って練習していきましょう。

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